香妻陣一郎が3番ホールのダブルボギーをものともせず、8バーディを奪うゴルフで65をマーク、トップグループに肉薄した。「ダボですか? 2打目をバンカーに入れて3オン、そこから3パットでした」ケロリと言って、話を8バーディに向けた。
「ピンポジションが難しいホールもありましたが、うまく上りラインにつけられて、決めやすいパットでした。はい、迷うまでもなく決め打ちできましたから。ダブルボギーのダメージですか? ありません。焦ることもなかったです。この大会は、伸ばし合いの展開になると思っていましたから、振り向かずに前に前に…ですよ」
ダブルボギーの後も、上がり2ホール(17、18番)の連続を
含めて3バーディを奪って見せた。日本オープンといえば、厳しいコースセッティングで我慢比べーというイメージがあるかもしれない。今大会は、コース関係者が思っていたほどラフが伸びず、どこからでもグリーンを狙えるような状態で本番を迎えることになった。
我慢のゴルフと攻撃的なゴルフ。香妻は、どちらが好きなのか。「自分では我慢のゴルフになるコースの方が得意だと思っているのですが、スコアの伸ばし合いになるコースも苦手ではない…って、勝手に思っています。とにかく、今大会は、間違いなく伸ばし合いですから、3日目以降も攻めのゴルフでスコアを伸ばしていかないと置いて行かれてしまいそう。前進あるのみです」
そして迎える最終日は「しびれる位置でプレーしたいんです」
好調なショット、パットでもっとスコアを伸ばし、最終日は最終組での戦いにー。香妻が描く青写真である。
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