この日の宮里は、パッティングが好調で12番から2～4メートルのチャンスを次々と決めて後半のプレーでは9パットと、出色の出来だった。宮里美香とともに首位タイでスタートした上原は、8番ホールでティーショットを左にミスしてダブルボギーを叩くなど1つスコアを落としてチェ・ナヨンとともに通算-3の3位タイに後退した。一方、注目の宮里藍は2つスコアを伸ばして通算-2の5位タイグループに順位を上げた。
アマチュアでは、ナショナルチームメンバーの堀奈津佳が通算-1で8位と上位をうかがっているほか、日本女子アマ準優勝の柏原明日架が14歳244日の史上最年少での予選通過を果たして話題を集めた。

しかし、プロ初優勝のプレッシャーからか14番のティーショットを左にミスしてボギーを叩くと、16番から3連続ボギーで失速。通算-8で単独首位は死守したが、2位の上原彩子に4打差に詰め寄られて、明日の最終ラウンドに臨む。
ここまで堅調なプレーを続けてきた宮里藍は、4バーディ・4ボギーとスコアを伸ばせず、首位と6打差の4位。昨年プレーオフで惜敗した横峯さくらが通算－1の5位タイと逆転優勝の望みをつないだ。

優勝を決めた瞬間、同郷の先輩でもある宮里藍と18番グリーン上で抱擁したチャンピオンが、極度のプレッシャーから解放されて安堵の涙を流した姿は、多くのゴルフファンの感動を誘った。6打差の2位にはこの日69とスコアを伸ばした佐伯三貴が入り、更に1打差の3位にアン・ソンジュが食い込んだ。2位スタートの上原は、通算3アンダーパーの5位タイ、宮里藍はスタートのダブルボギーが響き、9位に終わった。
なお、ローアマチュア争いは、通算＋7で並んだダニエル・カンと堀による本選手権2度目のプレーオフの末、1ホール目にパーをセーブしたカンが堀を下し、初出場でローアマチュアのタイトルを獲得した。