JGA 日本ゴルフ協会【2011年度(第21回)日本シニアオープンゴルフ選手権競技】2010年大会ハイライト

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本大会は、(財)上月スポーツ・教育財団の
助成を受けています。

2010年度（第20回）日本シニアオープンゴルフ選手権競技
2010年10月28日〜31日　鳴尾ゴルフ倶楽部　参加者数：108名　アマチュア：12名

雨中の開幕となった第1Rは、－2の鳴尾GC所属の水巻と、丸山が首位



丸山　智弘		水巻　善典

第20回日本シニアオープンゴルフ選手権競技は、創立90周年を迎えた鳴尾ゴルフ倶楽部で開催された。台風14号と秋雨前線による荒天のため、サスペンデットとなった第1ラウンド。首位に立ったのは2アンダーパーでホールアウトした水巻善典と、丸山智弘。
鳴尾ゴルフ倶楽部所属でコースの隅々まで熟知している水巻は、3バーディ・1ボギーの手堅いプレーを見せた一方で、丸山は7バーディを奪いながら9番ホールでOBを叩くなど3ボギー・1ダブルボギーと出入りの激しい内容だった。1打差の2位には、悲願の初優勝を目指す室田淳。さらに1打差に中嶋常幸と実力者が上位につけている。

悪天候の中、ただ一人アンダーパーをマークしたルアンキットが通算イーブンパーで単独首位に



ブーンチュ・ルアンキット		室田　淳

第1ラウンドで未消化となったホールのプレーと、第2ラウンドが行われたこの日。昨日からの風雨が続く厳しいコンディションと、鳴尾ゴルフ倶楽部の自然を生かしたコースレイアウトに出場選手は軒並みスコアを落としていった。首位タイスタートの水巻が3つスコアを落とし通算1オーバーパーで2位に後退すると、丸山も通算6オーバーパーの18位タイに順位を下げる。

その中で出色のプレーを見せたのがタイのブーンチュ・ルアンキット。17位タイからスタートしたルアンキットはこの日、6バーディ・3ボギーの67をマークして通算イーブンパーで単独首位に立った。水巻に続いて通算3オーバーパーには室田と真板潔が3位タイ、さらに1打差に湯原信光がつけている。連覇が期待された渡辺司は通算9オーバーパーで32位タイ。
なお、この日カットが行われ、通算15オーバーパーの59位タイ64名が後半のラウンドに進むこととなり、アマチュアでは﨑山俊紀がただ一人第3ラウンドに駒を進めた。

ルアンキットが首位を堅守。ベストスコアの67をマークした倉本と、湯原が1打差2位タイに浮上



ブーンチュ・ルアンキット		倉本　昌弘

午前中のうちに雨も上がり、徐々にコンディションも回復しはじめた第3ラウンド。首位スタートのルアンキットは、2バーディ・2ボギーの手堅いプレーで通算イーブンパーで首位を堅守。
この日、大きくスコアを伸ばしたのは12位タイにつけていた倉本昌弘だった。ショットが好調な倉本は、3つスコアを伸ばし、好調なプレーを続ける湯原とともにルアンキットと1打差の2位タイに浮上した。さらに1打差の4位には水巻、中嶋、室田、高橋勝成も上位につけており、優勝争いは混戦模様となった。

通算2オーバーパーで倉本が逆転初優勝を果たす

﨑山　俊紀（左）と倉本　昌弘（右）

連日の降雨で重くなったラフ。90年前に人手により造成された自然の起伏を生かしたコース。高麗芝と微妙なアンジュレーションのあるグリーン。シニア世代の選手たちの磨きぬかれた技を披露するには充分な条件が揃った鳴尾ゴルフ倶楽部での日本シニアオープンを制したのは、倉本昌弘だった。

首位と2打差の2位タイで最終ラウンドをスタートした倉本は、「雨の中でのプレーでは、他の選手もスコアを伸ばせない。パープレーで充分」と予想。ティーショットはフェアウェイ、セカンドショットは無理にピンを狙わず安全にパーオンを狙う安全策のプレーが奏功して、思惑通りの4バーディ・4ボギーでパープレーでホールアウト。通算2オーバーパーで日本シニアオープン初優勝を果たした。
本選手権を最後まで盛り上げた鳴尾ゴルフ倶楽部所属の水巻は真板とともに2打差の2位タイ。ルアンキットは、通算5オーバーパーで中嶋、室田とともに5位タイに終わった。

なお、アマチュアでただ一人後半のラウンドに進出した﨑山が通算33オーバーパーで全体の62位タイとなり2年連続4度目のローアマチュアを獲得した。