日本女子オープンゴルフ選手権競技
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2021年大会ハイライト
2021年度(第54回) 日本女子オープンゴルフ選手権競技
2021年9月30日〜10月4日 烏山城カントリークラブ
参加者数:120名 アマチュア:29名
1st Round
-5をマークした上田桃子が初戴冠に向けて単独首位スタート
上田桃子 高橋彩華
上田 桃子 高橋 彩華
2021年度(第54回)日本女子オープンゴルフ選手権は、栃木県那須烏山市の烏山城カントリークラブ二の丸・三の丸コースが舞台となった。2016年大会で畑岡奈紗が史上初のアマチュア優勝を果たした記録と記憶に残る烏山城カントリークラブでの2度目の日本女子オープン。第1ラウンドは、メジャー初勝利を狙う上田桃子のプレーが光った。10番ホールからティーオフした上田は、手堅くパーをセーブしていくと、14番で初バーディを奪ってスイッチが入った。15番で連続バーディを決めると17番でもスコアを伸ばす。後半も2番からこの日2度目の連続バーディで5バーディ・ノーボギーの66でホールアウト。本選手権初戴冠に向けて絶好のスタートを切った。1打差の2位タイには鶴岡果恋と高橋彩華。さらに1打差の4位タイに連覇を狙う原英莉花を筆頭に勝みなみ、植竹希望、渋野日向子、2020年日本女子アマ優勝でプロとして本選手権初出場の西郷真央ら若手と、歴代優勝者の宮里美香ら中堅世代が名を連ねた。

2nd Round
大舞台に強い西村優菜が8つスコアを延ばし単独首位。西郷、勝、上田が後を追う展開に
西村優菜 勝みなみ
西村 優菜 勝 みなみ
大会2日目は降雨によるコースコンディション不良のため競技中止となり、大会3日目に行われた第2ラウンド。天候も回復したこの日に躍動したのは、西村優菜だった。首位に4打差の30位タイでスタートした西村は、8バーディ・ノーボギーの完璧なプレーで本選手権18ホール最少ストローク記録と並ぶ8アンダーパーをマーク。通算9アンダーパーにスコアを伸ばし、単独首位に立った。1打差の2位タイにはこの日4つスコアを伸ばした西郷真央、勝みなみと上田桃子がつけ、さらに1打差の5位タイに宮里美香、アマチュアの川﨑春香らが続いている。ディフェンディングチャンピオンの原英莉花はこの日5つスコアを落とす乱調なプレーで、通算2オーバーパーの45位タイと大きく順位を落とした。なお、この日カットが行われ、通算3オーバーパーの54位タイ、66名が後半のラウンド進出を決めた。
3rd Round
2度のチップインを決めた勝みなみが通算9アンダーパーで単独首位に立つ
勝みなみ 西郷真央
勝 みなみ 西郷 真央
ムービングデーの第3ラウンドだったが、厳しいホールロケーションに上位陣のスコアが伸び悩む。その中で堅調なプレーを見せたのが2打差2位タイグループからスタートした勝みなみ。勝は、5番(パー5)でチップイン・イーグルを決めるなど前半で1つスコアを伸ばす。後半は10番でバーディを奪うと、その後はスコアカード通りのプレー。17番で2打目をミスしてグリーン手前のハザードに打ち込んだかと思われたが、球が池を跳ね上がりグリーン手前のラフに止まる幸運でボギーでしのぐ。最終18番。勝はこのラッキーを無駄にしないこの日2度目のチップインでバーディフィニッシュ。この日2つスコアを伸ばし通算9アンダーパーで本選手権初優勝に王手をかけた。1打差の2位には新鋭の西郷真央、さらに1打差の3位に西村優菜。上田桃子は通算5アンダーパーの4位タイからの逆転を狙う。ローアマチュア争いは、通算2アンダーパーで全体の7位タイにつけた竹田麗央が川﨑春香に1打のリードをつけている。

4th Round
勝みなみが通算14アンダーパーで本選手権初優勝を果たしJGAタイトル4冠を達成
優勝の勝 みなみとローアマの竹田 麗央
優勝の勝 みなみとローアマの竹田 麗央
勝みなみはプロ転向以来、本選手権ではベスト10入りも一度もなく苦戦してきた。第3ラウンドを終えて「ようやく優勝を狙える順位にきた。本当に勝ちたい」と強い思いを吐露していたが、それは気負いではなく決意の表れ。それは、「無理にバーディを獲りにいくのではなく、もっと全体を見据えたゴルフをしている」という言葉からも明らかだ。最終ラウンドもその通り、凌ぎ、耐えるゴルフからチャンスを見出していく。スタートからパーを積み重ねると昨日チップイン・イーグルを決めた3番(パー5)でバーディを奪取。そこから5つのバーディを奪い、2位との差を広げていく。最終18番はボギーとしてしまったが、この日6バーディ・1ボギーの66で通算14アンダーパーにスコアを伸ばした勝が悲願の本選手権初優勝を果たした。日本女子アマチュアゴルフ選手権、日本ジュニアゴルフ選手権、日本女子オープンローアマチュアを獲得している勝は、この優勝で宮里藍、諸見里しのぶに続く史上3人目のJGA主催競技タイトル4冠を達成した。6打差の2位には上田桃子と西郷真央がつけ、さらに5打差の4位に西村優菜。ディフェンディングチャンピオンの原英莉花は通算1オーバーパーで11位タイに終わった。ローアマチュア争いは通算1アンダーパーで全体の7位タイとなった竹田麗央が2021年日本女子アマ優勝の尾関彩美悠らを抑えて初のタイトル獲得を決めた。
 
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