2008年度(第41回)日本女子オープンゴルフ選手権競技
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紫雲のメジャー。誰が勝つのか。

こんなに世界がせまくなっていたのか。世界が身近にあり、ひしひしと重圧感がある。
今季の日本女子ツアーは史上稀に見るレベルアップを遂げた。ゴルフが世界規模の争いとなっているからこそ国際色豊な状況の中でレベルの上昇が現出した。それがすばらしい。

上田桃子
上田 桃子
世界は狭くなったという実感はまず上田桃子の米ツアーでの健闘と宮里藍の存在である。
上田は今季、宮里を追うように米ツアーに参戦、いきなり優勝争いに食い込む好スタートを切り初戦で5位、7戦目のフロリダでの「スタンフォードインターナショナル」ではソレンスタム、クリーマーと最終ラウンド、最終組を回り5位に入ると来年のシード権を確定させた。メジャー最高峰の「全米女子オープン」では13位に入り来季の出場権を獲得、全英女子オープンでは不動裕理3位、宮里5位に次いで7位とルーキーイヤーを堂々、のりきった。
上田の上田らしさは日本との“付き合い方”に工夫があることだろう。日本にはシーズン途中の「サントリーレディス」に帰国参戦。いきなり優勝した。凱旋優勝である。優勝の2文字がないのはプレーヤーにとってはストレスとなるものだが、この優勝でリフレッシュした上田はこの1戦のみで再び米ツアー復帰、再スタートできた。
上田の動き方は米参戦4年目の宮里藍と一線を画す新しいスタイルで注目されるが、徹底してアメリカに腰を据えた藍ちゃんの存在は大きい。悲願となった米ツアー優勝はまだ実現していないが、夢に向かって口元を引き締め胸をはって闘う姿には強い意志を感じる。上田が日本と世界を二股かけた“ 2足のわらじ”で自由自在に動けるのも宮里がいるからだろう。宮里にとっても1歳下の上田の存在は自分になくなりかけた若いエネルギーの注入があることだろう。日本を代表する2人のトップレディスがそれぞれを貫き、行動する姿こそ日本のパワーになっている。



宮里藍
宮里 藍
夏、日本に拠点を変えた上田は疲れが出たか、左足首痛に加え8月末、左中指のつめをはがす痛々しいけがで快進撃が“中断”したのは惜しまれる。しかし、今大会を含め日本で相まみえる2人。ともに世界の舞台で作り上げたすべてを存分に出してくることだろう。
宮里は9月に帰国、日本女子プロ選手権を経て日本女子オープンに2年ぶりの出場となる。上田が勝てば初優勝。宮里ならこの5年で初の複数優勝の快挙となる。

日本ツアーの国際的レベルアップはこんな一面も見せた。
シーズンが始まったばかりの第3戦の「PRGRレディス」、韓国の19歳、申ジエが日本初参戦で初優勝した。横峯さくらとの4ホールに及ぶプレーオフの激戦、終始、存在感を振りまいたのは、ひっつめ髪に丸目がね、小柄な体をいっぱいに使った、申の切れ味するどいシャープなうごきだった。
「こういうスイングのタイプ、あったなあ」―懐かしさと爽快感があった。力強いスイング、こぎみいい切れ。小さな体にエネルギーいっぱいの不思議な魅力をもっていた。
朴セリや全美貞に代表される韓国人プレーヤーは柔らかなスイングとボールを淡々と運ぶ冷静さ、そして計算づくのスコアメイクが際立つが、申はボールをハッシと打ち適度な緊張感の中に、笑顔すらみせる余裕。その姿に、「また新手がでてきたな」、ここのところ世界を席巻する韓国の層の厚さを感じ、やられ続ける日本人の愛国心が心を横切りちょっと複雑な心中だった。


しかし、新鮮な驚きはプロローグにすぎなかった。
申ジエ
申 ジエ(韓国)
夏、伝統のメジャー、英・イングランドの名門サニングデールGCでの「全英リコー女子オープン」で申は堂々優勝して見せた。日本での驚きを再現したのである。
日本勢も頑張った。不動裕理は第1ラウンド上田と並んで1打差2位の好スタート、第2ラウンドで首位に立つと3ラウンドでも首位を守った。最終ラウンド、スコアを伸ばせず1977年、樋口久子の全米女子プロ選手権以来31年ぶりのメジャー優勝の快挙はならなかった。しかし、日本ツアーのトッププレーヤーがついに世界に見せた存在感。嬉しかった。
宮里は第1ラウンド13位スタート、最終ラウンドは10番まで4バーディーの猛攻で一時2位に浮上した。が、後半スコアは伸びず、それでも5位に入り、日本勢は上田の7位と合わせトップ7位までに3人が入る史上もっとも盛り上がった全英女子オープンを現出した。
世界は狭い、というのはこのときの実感である。日本ツアーの開幕直後の、韓国の19歳、申ジエが日本初参戦で初優勝した大会。横峯さくらとの4ホールに及ぶプレーオフの激戦はイギリスで再現されたのである。
今大会、申は残念ながら出場できない。米女子ツアーの「サムソンワールド選手権」で再び世界を目指すことになっている。日本女子ツアー、そして選手は申の足跡と偉業を長く記憶にとどめ、励みとしなければならない。

上原彩子 有村智恵
上原 彩子 有村 智恵
日本女子ツアーの充実ぶりは国内シーズンに明確に反映している。
開幕戦の「ダイキンオーキッド」から「ヨネックスレディス」まで24戦が終わった時点で際立った現象をあげるなら開幕から17戦目までチャンピオンは週替わりだった。
なんと17戦で優勝者が17人である。これは1996年の13戦を上回るツアー新記録。このうち初優勝が5人、優勝者は10代から25歳までが圧倒的だった。
この中で目立ったのは、「フジサンケイ」を勝った上原彩子と「プロミスレディス」を制した有村智恵だろう。24歳、上原は女子人気を宮里藍、飯島茜、諸見里らと作り上げたひとり。プロ5年目で初優勝した。有村は2位大山志保に4打、3位に不動という完勝。20歳は史上7番目の若いチャンピオンの誕生だった。
このほか忘れてならないのは三塚優子。プロ2年目の23歳は15戦目の「ニチレイPGMレディス」で2位に10打差をつける“ぶっちぎり”でツアー通算2勝目をあげた。
そのパワーと自信は今大会、新潟初のメジャー大会、紫雲の日本女子オープンでじっくり見ることになる。

原 江里菜 諸見里しのぶ
原 江里菜 諸見里 しのぶ
不動裕理 福嶋晃子
不動 裕理 福嶋 晃子
「NEC 軽井沢72」で原江里菜が21アンダーパーの大会レコードでついに初優勝をあげたのも忘れてはならない快挙だ。3日間、67,63,65の21アンダーパー、2位に7打差。54ホールの最少ストローク記録はアニカ・ソレンスタムが持つミズノクラシックのツアー記録24アンダーに迫ったものだ。
東北福祉大3年生の原は東北高時代からナショナルチーム入り、宮里藍らがプロとなったあとは日本チームのエースとして世界と戦った。アマ時代からツアーのオープン競技でプロと対等にあらそったこともあり高校卒業時はプロ入りか、進学か、それも日本の大学だけでなく海外の大学も視野に入れ迷いぬいての現在がある。飛距離をもったパワーゴルフは将来性を感じさせる逸材である。軽井沢ではパットを入れまくり「この味、わすれたくない」とガッツポーズしたのにはわけがある。入れ込みすぎか、精神的なコントロールミスか、最終日になると自分でなくなる、のが悩みだった。その意味では2日目の63より最終ラウンドの65の方に評価点をあげたい。最終ラウンドを強い自分で過ごせば、2位に7打差もつくことを知った。自信が上乗せしたことだろう。

諸見里しのぶが昨年の日本女子オープン以来の優勝を上げたのは北海道・苫小牧での「アクサレディス」だった。今季初勝利、プロ通算3勝目。苫小牧と言えば昨年の日本女子オープンが至近の樽前CCで行われた。したがってアクサの優勝は北海道2連勝。欧米並みの洋芝全面仕様のコースで2勝は06年の米ツアー参戦が今に生きたということだろう。ゴルフはコースとの戦いなどと口はばったいことをいうつもりはないが、世界に身を置き厳しさを知り、全米中の芝と対面してきたことが今に生きる。ゴルフは間違いなく経験値が濃いほどしたたかになる。ディフェンディングチャンピオンとして2連勝のかかる今大会でどんなプレーを見せてくれるのか。

古閑美保 全美貞
古閑 美保 全 美貞(韓国)

しかし、今回、チャンピオンへの至近距離にいるのは不動裕理、福嶋晃子、全美貞、そして古閑美保だ。17週、17人の優勝者が生まれた日本ツアー、だが、その流れを変えたのがこの4人であった。ここらあたりもツアーの分厚さ、底力だ。
不動は2戦目の「アコーディアレディス」で早々と優勝し「誰が2勝目か」と言われ始めた18戦目の「明治チョコレートカップ」で勝った。通算44勝目、生涯獲得賞金を10億円の大台に乗せ「今年はベスト10入りがこれで3回」と照れたが、3回のうち2回優勝した。4年ぶり2度目のタイトルへ向け好ペース。勝ちすぎて目標をなくしている、などといわれるが、ベテランの域に入って新たな挑戦意欲を沸かす今大会は注目だ。
福嶋はメジャー昇格の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で初代チャンピオンになった。この優勝と以後の安定した成績をバックに賞金女王争いにも意欲が出てきた。日本女子オープンに勝って女王復活、なれば96、97年に次ぎ、3度目、10年ぶりの快挙だ。
神奈川・大箱根での「CATレディス」は古閑美保と全美貞の雨中の激戦がおもしろかった。豪雨で2回の長時間中断がスタミナ勝負で優勝がどう転ぶか注目したが、強い韓国の、その頂点にいる全を破った古閑が今季2勝目をあげた。強く成長したことを実感した。その古閑の今季1勝目は第8戦の「クリスタルガイザーレディス」その時、プレーオフで苦しめたのが今回、地元の星、若林舞衣子である。

紫雲のメジャー。誰が勝つのか。
9月1日、メディアを集めたメディア・デーで諸見里は言った。紫雲ゴルフ倶楽部・加治川コースを生涯ではじめて回っての感想である「アウトコースは林が両サイドから迫りティーショットがタイト〈狭い〉。ドライバーをフェアウェイに打ちバーディーを取りたい。ウェッジを練習してきます。インは距離がありロングアイアンを使うことが多い、パーをしっかり取りたい」そして心意気を力強く述べた。
「去年チャンピオンになって私は変わった。女子オープンに勝ったから私はやれる、どんなにへこみそうな時でもそう思って自信を持ってやっていける。連覇にチャレンジできるのは私だけ」“がんばります”の声が自信にあふれていた。

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