2008年度(第73回)日本オープンゴルフ選手権競技
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誰が勝ってもおかしくない時代。古賀GCで今回は何が起こるのか!

11年ぶりに九州に帰ってきた日本オープン。10年ひと昔、ゴルフ界も変わった。16歳、石川遼が彗星となって現れると中堅、ベテラン入り乱れての乱戦模様、ここ数年の日本ツアーは誰が勝ってもおかしくない。しかし、その転変はここ10数年、次々と変わる日本オープンチャンピオンの顔ぶれの多彩さとオーバーラップする。

谷口徹
谷口 徹
11年前、同じ古賀ゴルフ・クラブで行われた大会を制したのはクレイグ・パリー。日本を拠点に米、ヨーロッパツアーへ活躍の場を広げたパリーは最終日、首位から4打差の5位からスタート、1アンダー70、通算2オーバーで粘ると上位陣の崩れを引き出し逆転優勝、大会史上初の“オージー・チャンピオン”となった。以後、チャンピオンは98年から田中秀道(大洗)、尾崎直道(小樽、鷹之台)、手嶋多一(東京)、スメイル(下関)、深堀圭一郎(日光)、谷口徹(片山津・白山)、片山晋呉(廣野)、シーハン(霞ケ関・西)と群雄割拠した。2勝は尾崎直道ともうひとり04、昨年と勝った谷口徹のふたりだけ。

かつて日本オープン覇者には時代をリードするトッププレーヤーが王座に就くことと決まっていた時代がある。6勝の宮本留吉、3勝をあげた中村寅吉、小野光一をあげるまでもなくタイトルを狙って、取る本当の強い選手がいた時代だ。その中でも歴史に燦然と輝くのは80 ~ 90年初頭を、彩ったAONで、この3人は1983年の青木功の優勝から94年、尾崎が自己5勝目をあげるまでの12年間、タイトルをたらいまわし、12回のうち10勝を3人で記録している。中嶋常幸などその間、2連覇を2回、計4勝だ。だが、もはやそうしたタイトルを独り占めする時代ではなくなったのか。群を抜いた選手がいないのか。いまは誰が勝っても不思議のない時代。

片山晋呉
片山 晋呉

谷口には2連覇、3回目のタイトルがかかる。昨年 の賞金王は、今季はパッティング部門のランキング で上位を占めいつ勝ってもおかしくないのだが、波に 乗れない。谷口は「夏以降が僕の季節、海外遠征な どで日本ツアーの出場が途切れるなどつながりがな いだけ」と意に介していなかった。コースは「グリー ンが砲台で小さい。フェアウェイからフルショットの 距離のアイアンが好スコアの条件。ティーショット をフェアウェイに打てるか、打てないかの差が出る コースは、僕の望むところだ」とみている。
  日本オープン73回の歴史で数々の記録がある が、2連覇を狙え3回目も狙えるという価値感は格別 だ。谷口がいつのまにか、その存在感をじんわりと アピール。歴史に名を残すチャンスだ。

片山には大会2勝目が必要だ。4回の賞金王、今季 は日本プロ選手権を制した。「日本と名のつくタイ トルにこだわってやっていく」今年は背中を痛め万 全の体調ではないが、強い気持ちと旺盛な勝利への 意欲は抜群だ。
石川遼はどうだろう。昨年はアマ出場も予選落ち。 プロとなって初チャレンジだ。ドライバーにこだわり、 パワーゴルフを追求中。ラフのタフなセッティング で苦戦必至だ。優勝にこだわりドライバー中心のゴ ルフスタイルにこだわればコースの罠に落ち込む。
谷原秀人、藤田寛之、星野英正、甲斐慎太郎、谷口 拓也の名も浮かぶが優勝者はひとりだけだ。
11年前、こんな印象が強い。優勝したパリーは 最終日、16,18番をバーディーとし逆転勝ちだった。 トップの奥田靖己は17,18番をボギー、尾崎将司も 18番ボギーと自滅した。しかし、パリーで強く印象に 残るのは3番、誰もが2オンを狙うパー5の攻め方で ある。パリーは3日間、第3打を6アイアンで攻めて いる。ティーショットを刻みセカンドはウエッジ、第3 打を6アイアン、そしてバーディーというプレーもあっ た。パリーの攻略法、こだわり、アイアンの名手だか らできることだったかもしれない。しかし、31歳、オー ストラリアのトッププレーヤーにパー5の3打目を 打たせた古賀もすごい、ゴルフの一面をのぞいたこ とであった。

谷原秀人 甲斐慎太郎
谷原 秀人 甲斐 慎太郎

今回、古賀ゴルフ・クラブは排水系統の改修とと もにグリーン面のアンジュレーションをつけた。コー スは普段のアウト、インをひっくり返し14番のパー5 をパー4に全長6797ヤード、パー71。11年前の時と 距離で約30ヤード長いだけだが、上田治設計の コンセプトを改修では「徹底して生かした」と農 学博士の青木則明コース管理課長。「以前は受け グリーンだったが、長い間に手前が削れて低くなって いたのを改修で手前をあげ強調した。バンカーも含 めグリーン周りは以前のまま」といい、今回の改造 で“奥に向かってはやくなった”という声には「平均 すると以前より数センチあがっただけ」とプレーヤー の錯覚を指摘していた。ちなみに九州で初の開催と なった97年はフェアウェイ幅20 ~ 25ヤード、ラフ の長さ8 ~13センチ、2年がかりで全ホールを改造バ ンカーも109個を数えた。グリーンの速さを示すスティ ンプメーター計測値は10フィート、コンパクション は14。速さより硬さがでたのは秋、乾いた風にグリー ンが堅く締まったせいだろう。

今回は「飛距離も上がったし以前のように優勝ス コアはオーバーパーにはならないだろう。優勝スコ アはここ数年と同じ8アンダーパーで競り合うよう になる筈だ」と野村惇・大会競技委員長。コースセッ ティングは「フェアウェイの芝の刈り高9 ~ 11ミリ、 ラフは80ミリまで抑える。グリーンの速さは11フィー トまで」とした。フェアウェイの幅はタフなホールで は25ヤード、距離の短いホールでは20ヤードあるい はそれ以下に絞るなど11年の年月はコース作りにも 変化がみえる。ラフに入ってもピンを狙う“ラフの芝 の短さ”にこだわり、しかし、フェアウェイは密に、均 等に刈り込む。正確なティーショットには切れるアイ アンショットを約束、バーディーにつなげる技術を 引き出すことを狙わせるのだ。コースと選手のせめ ぎあい、そこに天然、自然の“味付け”がなされると、 さて、今回は何が起こるのか。

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