2012年度(第22回)日本シニアオープンゴルフ選手権競技
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(財)上月スポーツ・教育財団
日本シニアオープンは、(財)上月スポーツ
・教育財団の助成を受けています。
大会のみどころ:それぞれの自分探し「往年の技」と現状でできることの違いを見抜く/塩原 義雄(JGAオフィシャルライター)
選手たちはそれぞれが自分の現状にあわせて改造している。

昨年までアメリカのチャンピオンズツアーで戦っていた尾崎直道は言う。
「向こうのシニアプロたちは、実に個性的なスウィングをしている。レギュラーツアー時代のままのスウィングで(チャンピオンズツアーに)乗り込んでくる選手もいれば、あれっ、ずいぶんコンパクトになったな…という選手や、フォロースルーが短くなってほとんどフィニッシュまで振り切らない腕力派もいる。僕は、できるだけレギュラーツアー時代のままのスウィングを続けたいと思って、フィジカルトレーニングも続けてきた。それでも、体の粘りというか、自分のスウィングスピードやスウィングアークの大きさを支え切るだけの関節の柔らかさとか強さが機能しなくなっていることを自覚せざるを得なくなってきている」。
年齢、体力、筋力、関節機能の可動範囲の変化に伴って、スウィング動作の調整が求められるようになる。

全盛時あるいは往年のスウィング動作を追い続けているタイプは、極めて稀で、それぞれが自分の現状にあわせて改造している。今の自分には、何が出来て、何は出来ないのか…。大袈裟ではなく、自分探しの末にたどりつく結論がある。

日本シニアオープンに過去3勝している髙橋勝成は2009年の大会(琵琶湖CC)で、こんな経験をしたという。

髙橋勝成 「どんなショットを打つか。そのイメージは鮮明に描けるのに、いざ打つとなると、体がスムーズに反応しなくなった。ある年齢をこえると、それまでと同じ動作ができなくなる。先輩プロや周囲の選手たちからそんなことを聞いたことはあるけど、自分がスウィング、ショットのイメージと現実のギャップの大きさを自覚したのは、本当に初めてだった」。

これまで通りのトップスウィングを作ろうとすると、体のバランスを保てなくなる。これはベテランになって直面する症状のひとつだ。そこでトップスウィングをコンパクトにしてバランスをキープする。その上で飛距離ダウンしないように体のターンを速くする。そして、ターンを速くした分だけ腕の振りも速くして、いま自分にできることを集約しながらスウィング全体を整える。

往年の技を錆びつかせることなく、磨き続けてきた選手たち。
室田淳は、シニア入り前からスウィング改造に取り組み、逆に飛距離アップを果たしている。その上で課題だったパッティングを克服するため(腰痛をカバーするためでもあった)に長尺パターを愛用し始め、このパターでストロークの感覚を取り戻してレギュラーサイズの長さのものに戻った。やはり、自分探しを続けていたのである。そして、昨年の大会で念願の初優勝を果たした。

低く、長いテークバックでは、スウィング軸をキープできなくなり、積極的にコッキングを活用するようになった選手もいる。スウィングアークが小さくなる分はクラブを長くすることでカバーする。これもまた自分探しの旅のゴールだったという選手もいた。往年の技を錆びつかせることなく、磨き続けてきた選手もいる。


加瀬秀樹

髙見和宏
青木功が言う。「みんな、それぞれに感じ、考え、いろいろとやってきただろうし、やっているよ。ゴルフが好きだからな。いろいろやることが苦しくなったら、ツアープロであることから退かなければならない。でも、体を壊さない限りやめないよ。新しい自分を発見するのも楽しい。そう思って続けているのさ」。

熱戦、そして熱闘を繰り広げる選手たちのゴルフに、それぞれの自分探しの旅に思いを巡らせて観戦する。そこにこそ、日本シニアオープンゴルフ選手権観戦の最大の楽しみがある。

青木功・中嶋常幸
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