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競技報告
【ネイバーズ初出場の小袋と香妻は、「毎日アンダーパーでチームに貢献したい」】
大会前 競技報告:JGA 写真:JGA
小袋秀人
香妻陣一朗
先の日本アマチュアゴルフ選手権で悲願の初優勝を果たした小袋秀人と、3位入賞の香妻陣一朗。日本アマで自信をつけた2人が初のネイバーズトロフィーに臨む。

日本アマの決勝戦。比嘉一貴と36ホールに及ぶ熱戦の末に、優勝杯を手にした小袋は、「自信がついた」と日本一の称号を喜ぶ。しかし、その喜びは複雑だ。「もちろん、最後の日本アマと決めていて優勝が出来たことは、凄く嬉しかった。でも、自分の調子は、決して絶好調とは言えないものでした。年明けからショット、ショートゲーム、体力トレーニングと練習を積んできましたが、“あの調子でも勝てた”というのが本音です」と語る。この言葉は、自分はもっと出来るという自信
小袋秀人
香妻陣一朗
が芽生えた表れだろう。その自信はプレー振りにも表れている。

勝又キャプテン曰く、「小袋は日本アマから、ずっと安定している」と、小袋の成長に目を見張る。最後の日本アマで優勝と言う最高の結果を勝ち取った小袋が、最後の日本代表として出場するネイバーズトロフィー。「広いフェアウェイ、短いラフ。勝負はグリーン上です。泥臭くても、バーディを獲って毎日アンダーパーをマークしたい」と、プライドをかなぐり捨ててチーム優勝のために全力を尽くす。それは、「最近、日本チームが成績を残していないことは、もちろん知っています。僕も日の丸を背負うのは最後ですし、日本代表の重みを感じながらプレーするのも、最後になると思う」から。そして、チームジャパンとして戦う最後の自分の姿を「自分達がしっかりと戦って、優勝することで、これからの選手達に」見せたいという。そうすることが「日本代表としての誇りや重みを、次の世代の選手に伝えることになる」と信じているから。日本アマチャンピオンの誇り、そして、日本代表としての責任感。小袋は、その全てを背負う覚悟が出来ている。

日本アマでは優勝の小袋に準決勝で惜敗した香妻。ネイバーズでは、その小袋とチームメイトとして、ともに優勝を狙う。「少し日本アマの疲れがあるかも」と今日の香妻は、ややショットが荒れていたが、それも「ほんの少しの誤差だと思う。調整できます」と心強い。初の日本代表にも「先輩たちにも良くしてもらっていますし、リラックスして明日を迎えられます」と、気負いはない。勝又キャプテンも「初の国際競技で緊張もあるだろうが、のびのびプレーして欲しい。そうすれば、彼の実力があれば、きっとチームに貢献してくれる」と期待を寄せられている。ショートゲームが得意な香妻は、「このコースは、ティーショット次第です。自分の得意分野にどれだけ持っていけるか。グリーンの芽もきついといわれていますが、特に気になることはありませんでした」と、攻略のポイントもしっかりと抑えている。「1日1アンダーパーでプレーできれば。それも明日ですよね。第1ラウンドで、自分がどこまで出来るのか。上手くスタートできれば、波に乗れると思う」。香妻の明日のプレーに日本チームの浮沈がかかっている。

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