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競技報告
【風への不安を払しょくできずにスコアを落とした小西】
第3日 競技報告:JGA 写真:JGA
「疑心」。今日の小西健太(瀬戸内高校3年)は終始、疑心にとらわれていた。昨日まで好調だったアイアンショット、パッティング。前日のラウンド終盤になってつかんだドライバーショットの手ごたえ。その全てを霧散させてしまったのが、リンクスの風だった。

3日間で一番強い風がコースを吹き抜けた最終ラウンド。そして冷雨。リンクスがリンクスと言われる自然の猛威の中で、疑心にまみれた小西は苦しんだ。3番のセカンドショット。ピンまで残り160ヤードの地点で、小西は「アゲインストの風を感じていたし、自信をもってクラブを選択した」というショットが、フォローの風に乗ってグリーンをオーバーしてしまう。1番ホールに続い
てのボギーは、これまでのボギーとは異質なものだった。「このホールで風に対して迷いが出てしまった。今まで感じたことのない不安が…そこからショットのリズムも狂って、距離感が合わなくなってしまった」と、恐怖にも似た不安と疑心が小西を蝕んでいく。

4番バーディを奪ったものの、8番パー3では強烈なアゲインストの風の中で120ヤードを5番アイアンで放ったティショットは、グリーン右に。バンカー越えのアプローチはグリーンエッジギリギリに落としたが傾斜を下って目の前のバンカーに。これがバンカーの縁につく不運もあって、結局トリプルボギーを叩いてしまった。完全に流れを失った小西は、9番でダブルボギー。

後半も13番から3連続ボギーに続き、16番ではティーショットを左にミスして紛失球となるアクシデント。3番ウッドで打ち直した3打目は逆に風に流されて右のブッシュとパー5で9打を要してしまった。17番でチップインバーディを奪って見せたのは小西の意地だったのかもしれないが、この日は84と大きくスコアを落として、通算21オーバーパーの21位タイに終わった。

「今日は、スタート前から79ぐらいのスコアで満足できるタフなコンディションだった。たぶん、自分が対応できる風の強さを超えていたのだと思う」と悔しさをにじませる小西。「3年連続で出場しているのに、13番からは自分のプレーを見失ってしまって、16番では完全にわからなくなってしまった」と呆然自失。小西は、1年間の前半を締めくくる大会として本選手権に臨んでいたという。「今年は、良い状態でこの場に立てて…」と、言葉を飲み込む。「日本ジュニアで2桁アンダーパーで優勝して勢いもあったのに…それでも、ゴルフの発祥の地といわれるリンクスではアンダーパーはおろか、80を切ることすらできなくて…」ふがいない自分にもどかしさを感じながら、必死に言葉をつないだ。

「改めてゴルフの深さというものを実感します。こんな経験を毎年のようにできている自分は、本当に恵まれていると思うし、今後に生かさなければならないと思う。1打でその日のプレーが一転してしまうリンクス。日本でもこの経験を活かして、1打1打集中してミスを減らす努力を続けたい」日本国内では同世代でトップに立つ実績を誇る小西だが、今年も世界の広さと深遠なるゴルフというスポーツの怖さを思い知らされる結果に終わった。


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