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Championship Reports
競技報告
【8番のミスから冷静さを失った柏原】
第1日 競技報告:JGA 写真:JGA
7番の3パット
昨年のジュニアオープンゴルフ選手権で日本女子選手初優勝を果たし注目を集めた柏原明日架(日章学園高校3年)。初の国際競技に臨むチームメイト2人を牽引するチームリーダーとして、豊富な国際経験を持つ柏原に期待がかかったが、1つのミスから冷静さを欠く柏原らしからぬプレーで不本意な第1ラウンドとなってしまった。

日本チームの先陣を切って1番ホールをティーオフした柏原だが、いきなりピンチを迎える。右ラフからのセカンドショットでグリーンをとらえることが出来ず、アプローチもミスしてボギー発進。その後ショットの調子が悪いながらも、6番まではスコアカード通りのプレーを続けたが、迎えた7番で、6メートルのバー
8番のミスショット
ディチャンスから3パットのミスを犯しボギー。「あの3パットのミスで、リズムが崩れてしまった」と、続く8番ではティーショット、セカンドショットともにバンカーに打ち込むミスから4オン・2パットのダブルボギーを叩いてしまう。

「7番のミス、8番のダブルボギーで冷静にプレーが出来なくなってしまった」と、スコアを取り戻そうとする気持ちが焦りを生み、さらにスコアを落とす悪循環にはまってしまう。11番(パー3)では「中途半端な気持ちで打ってしまった」アプローチがグリーンに届かず、この日2つ目のダブルボギー。スコアを伸ばしたい13番(パー5)も2メートルのチャンスを決めきれない。

「14番に入って、スウィングのポイントもつかめて立て直すことが出来たけれど…残りホールも少なくて」と、焦りは募るばかりで16番ではこの日2度目の3パットでスコアを落とす。17番で15メートルのバーディパットをねじ込んでこの日初バーディを奪ってみせたものの、1バーディ・3ボギー・2ダブルボギーの78では、柏原本人も納得のできるものではなかった。

「2つのダブルボギーには納得できないし、防ぐこともできたと思う。16番の3パットも、もっとゆっくりラインを読んでいれば…」と唇を噛む。初めてエースとして迎えたクィーンシリキット。柏原の双肩には、日本チームへの思いと責任が重くのしかかっている。過去、宮里藍、原江里菜、宮里美香、比嘉真美子らエースと呼ばれた選手たちも押しつぶされそうになったプレッシャーが柏原を襲っている。この重圧に耐え、チームメイトを鼓舞するプレーが出来るのか。柏原の真価が問われる2日間となりそうだ。

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