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【菊地絵理香が昨年の雪辱を期しての好スタートを切る】 |
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第1日
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競技報告:塩原義雄 写真:Y.WATANABE |
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宮里美香の劇的な最終ホールでのバーディで決着した昨年大会。最終組でマッチレースを展開していた菊地絵理香は、終盤、一時は首位に立ったが、最後で宮里の優勝シーンを一番近くで目撃しなければならなかった。
あれから1年。菊地の中で、何か変化が生じていたのだろうか。
「最初は、本当に悔しい思いばかりでしたが、ちょっと落ち着いて振り返ったとき、気がついたことがありました。特にパッティングです。それまでは、強めにヒットすることでラインを消して(できるだけストレートのラインに近くして)いたりしていました。それよりも、もっと正確で確実なタッチを出してラインどおりにカップに入れること。外れてもストレスを溜
めないでパーパットを打つこと。4日間の戦い、さらに長いシーズンを考えると、もっと頭を使ったゴルフが必要だな…って」
琵琶湖CCでの今年の日本女子オープン。練習ラウンドで菊地はグリーン奥、ピン上からのパットには、3パットのボギーが隣り合わせていることを知った。そこで、本番では「とにかくグリーンの手前、ピンの手前から攻めること」を徹底させた。10番ホールからのスタートで11番2メートル、12番5メートル、14番4メートルと、全て上りのパットを沈めてスコアを伸ばした。さらに迎えた15番。ピンまで116ヤードの第2打。「普通なら9番アイアンで軽めに打ちたいところなのですが、カツッと入ってちょっとでもピンをオーバーすれば、そこから3パットのリスクがあるので、ピッチングウェッジでピンより手前、グリーンエッジでもいいと思ってクラブ選択しました」。ボールはエッジから少しグリーンに入ったところ。カップまでは6メートルほどあったが、やはり上りでしっかりヒットできるラインにあった。このパットもカップ真ん中から決めた。
後半の9ホールを1バーディ・1ボギーにまとめて、前半に作った貯金をキープしての4アンダーパーでのホールアウトとなった。
「昨年の悔しさは、まだ残ってはいますが、何が何でも今年は雪辱するとは思っていませんでした。現役でいるうちに勝ちたいとは思っていますけど…。でも、こんなスタートを切ったら、その気になってきますよね」
雪辱に、まさに絶好のスタートとなった。
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