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Championship Reports
競技報告
【初のベスト8入りの金谷は、「どんどん上に行きたい気持ちが強くなってきた」】
第4日 競技報告:JGA 写真:Y.Watanabe
金谷拓実が、昨年大会のベスト16を更新して、準々決勝進出を決めた。
伊波宏隆との2回戦を「パットの調子が良くて、相手より先に打ったバーディを決めることが出来て、流れに乗れました」と8and6の大差で勝利を収めて迎えた3回戦は、高校の先輩でもある長谷川祥平とのマッチアップとなった。その長谷川は、2回戦で片岡尚之いわく、「今日の長谷川さんは、すごい」と言わしめる内容のプレーを見せて、金谷同様8and6で3回戦進出を決めていた。金谷は「片岡君から、長谷川さんのプレー振りを聞いて、開き直りました」と、先輩後輩対決をスタートしていった。

先手を取ったのは、金谷。1番でバーディを奪うと、2番で長谷
川がボギーを叩き、2upのリードを奪う。しかし、4番で自分のミスから長谷川に取られると、5番も長谷川がバーディを奪い、オールスクウェアに。「最初に取れたのは良かったけれど、自分のミスもあって…」と金谷の一つのミスから、好調なゴルフを続けてきた長谷川が流れを取り戻し、7、9番のバーディで、金谷を突き放しにかかる。それでも、「自分のミスがきっかけでしたから、リードを許しても焦りはありませんでした」という金谷が10番のバーディで差を縮めて迎えた12番で、このマッチの行方を決めるターニングポイントが待っていた。

3オンの金谷は、「ピンの上につけたバーディチャンスでしたが、きつい下り傾斜で。外れたら3パットは覚悟していた」という難しいパットを決めてバーディを奪い、オールスクウェアに引き戻す。すると、13番で長谷川が3パットのミスで金谷が1up。15番も長谷川がボギーを叩き、差を広げると、最後のホールとなった16番で金谷がバーディを決めて、3and2で先輩を下した。

得意のパッティングでベスト16の壁を突き破った金谷。「長谷川さんに勝てて…どんどん上に行きたいという気持ちが強くなってきました」と、クールな表情に隠された熱を少しだけみせてくれた。

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