2020年度(第30回)日本シニアオープンゴルフ選手権競技
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   熟年の技は、歴史ある名門コースでこそ生かされる。鳴尾ゴルフ倶楽部に集う強者たちは、多くの引き出しから、どんな技を引っ張り出すのだろう。また、名門コースはどんな技を求め、引き出そうとするのであろうか。
 攻めるも勇気、守るも勇気。その中で避ける、逃げる決断も求められる。冷静な判断力と、状況に応じた技の数々でスコアメイクをしていくゴルフ本来のあるべきスタイルが、数字となって刻まれていく。パワーではねじ伏せられない。避けていてばかりでは、戦いの流れに入っていけない。全知全能をフル稼働させての戦いが、そこにある。
 数字(スコア)の裏に潜みがちな、それがスコアカードに記されるまでの背景まで探ってこそ奥深い戦いを味わい尽くすことができる。
 1打の背景が、新たな物語を紡ぎだす。見逃すまい。

大会連覇を目論む谷口徹

 昨年大会。2度目の出場で初優勝を果たした谷口徹は「うれしい、というよりホッとした」と言った。シニアルーキーとして出場した2018年大会はプラヤド・マークセンの軍門に下り、2位に終わった。ここでは「初出場、初優勝という意識が強すぎて、慎重になりすぎたところがあった。周囲の“勝って当然”という声、視線に惑わされてしまったところもあった。2度目の出場で、自分のゴルフに徹することができた。ピンがグリーンエッジから近くてボールは深いラフ。そんな状況で寄せるには思い切ったロブショットをしなければならないのに、ちょっとピンをオーバーしてもいいか…と甘いショットをしてしまったのが初出場のとき。2度目の出場では、強く決断できたし、イメージしたショットを大胆なスウィングで実現できた。そういう自分本来のゴルフをやり通して勝てたことでホッとできたのだと思う」
 レギュラーツアーとの掛け持ちだった。「シニアなら、安全なゴルフでも勝てるだろう…と、なめていたところも正直言うと、あった。大きな反省点だった。やるべきときは全力で。失敗を恐れずに勇気を持って大胆に。うまくいったら、不安だったり恐れだったりを感じていたことなどおくびにも出さずに“当然”といった顔で通過していく。相手に弱気を感じさせたり、見破られたりしてはいけない。それが、僕の本来のスタイルだから、そのままぶつけられたのが昨年大会だった」
 マークセン以来の大会連覇に向けて谷口はどんな戦略で臨み、どんな戦術を駆使してくるのか。
 
 
 
藤田寛之

初出場を決めた藤田寛之は
レギュラーツアーでも賞金シード選手

 藤田には、昨年シニアツアー出場権があり、日本シニアオープンへの出場を検討していたが、見送った経緯がある。「それまでシニアツアーに出場していなくて、日本シニアオープンにだけ出ていくというのは、諸先輩に対して失礼じゃないかな…という思いがあったので、遠慮させていただきました」というのが、その理由だった。今年は、コロナ禍で男子ツアーは競技中止が相次ぎ、試合から遠ざかることを余儀なくされていた。そこにゴルフの師である芹澤信雄からの誘いもあってシニアツアー第3戦となったマルハン太平洋シニアでシニアデビューを果たした。大会第1ラウンドに9バーディ・1ダブルボギーの7アンダーパー65をマークしていきなり首位に立ったのは、記憶に新しい。そのまま初出場初優勝となる勢いを見せたが、翌日の最終ラウンドは足踏み状態になり、3位タイに終わった。ラウンド後のコメントが興味深かった。
 「試合勘が鈍っていたというか、状況毎のショット、スウィングイメージがクリーンではなく、気持ちとうまくリンクしてなかった。勝ち切るための何かが欠けている感じだった」
 米国では、ジム・フューリク、フィル・ミケルソンが相次いでPGAツアーチャンピオンズに参戦し、初出場初優勝を果たしている。
 「自分も、そういう気持ちはありましたが、ジムやフィルのようにはいきませんでしたね。試合から離れすぎていたことが響きました」
 初出場する日本シニアオープンは、試合勘、勝負勘を取り戻しながらじっくり腰を据えて徐々に調子を上げていく展開にしたい」という戦略で臨むという。
写真提供PGA
 

篠崎紀夫はじめ
層の厚い注目選手たち

 初出場のシニアルーキー藤田と同年齢で一足早く昨年シニアデビューを果たしている選手たちの活躍が目立っている。第3戦でプレーオフを演じたのは、シニア2年目の篠崎紀夫と塚田好宜両選手。結果は1ホール目で篠崎が塚田を下して初優勝を飾った。塚田は、デビューイヤーの昨シーズン限られた出場数で賞金シードを獲得している。篠崎は、シード権をとれずに最終予選会に挑戦、1位通過して今シーズンの出場権を手に入れていた。そして第1戦で2位タイ、第2戦17位タイと好調なゴルフを続け、第3戦で念願の初優勝を果たしたのだった。所属している練習場にショートコースが併設されていることで、実戦練習を続けてきたという。試合がなくとも、ラウンド経験を積めたことを好調の理由として挙げている。塚田はシニア入りしてから取り組んできたパッティングスタイルの改造で「距離感とライン設定が好転し、ボールの転がりも良くなった」と現在の自分を分析している。
篠崎紀夫、塚田好宣
写真提供PGA
 

シーズン2勝目を狙う鈴木亨、シニアルーキーの佐藤信人、小山内護。

 第2戦で爆発的なスコアを叩き出したのが鈴木亨であった。3日間通算19アンダーパーでの逃げ切り優勝だった。1打差の2位タイになったのが室田淳。最終ラウンドにエージシュートとなる65をマークしての追い上げで渡辺司と並んでの2位タイだった。ともに歴代優勝者に名を連ねる実力者である。本選手権でも周囲をうならせる熟年の技を見せてくれるに違いない。
 第1戦を制した柳沢伸祐やシニア3年目となる深堀圭一郎、手嶋多一の動向も見逃せない。
 シニアルーキーの佐藤信人、小山内護も注目される。佐藤はトーナメントの舞台より解説席での活動がメインになった感があるが、USPGAツアーやPGAツアーチャンピオンズで活躍する選手たちの姿、スウィングをテレビカメラをとおして見続けていることで臨場感には事欠かないだろう。
 小山内はシニアデビューに備えて足繁くジャンボ尾崎邸の広大な練習場に通い、スウィング、ショット調整を重ねてきた。ここには女子ツアーのスーパールーキー笹生優花や西郷真央もいて格好の刺激剤になっているようだ。両選手は、「レギュラーツアー時代の3勝以上」という資格での出場となる。また、ジャンボ軍団では、尾崎直道が特別承認で本選に出場する。体調が万全なら怖い存在だ。
鈴木亨、佐藤信人、小山内護
 
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