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競技報告
【上り3ホールで明暗が分かれ、2位で大会を終えた古川龍之介】
第4日 競技報告:三田村昌鳳 写真:Y.Watanabe / S.Osawa
通算12アンダーの首位で最終日を迎えた古川龍之介は、試合が始まる前、こんなふうに考えていた。「基本的には、伸ばすイメージがありました。でも、ふたりの実力を考えれば、追いつき、追い越されを繰り返す場面も、十分有り得ると予想はしていたんですよ。ですから、焦らず、無理せず、攻めるときは攻めていこう。いずれにせよ、上がり3ホール勝負になるかも知れない」と、キャディと話していた。

広島カンツリー八本松コースのある東広島・西条でも、熱中症厳重警戒・危険の注意報が、気象庁から発せられた。その危険という時間帯に、ゲームは佳境を迎えていた。彼らにとって、猛暑は、むしろ感じられないほど集中している時間帯でも
17番で痛恨の3パット
あった。

3ラウンドを終えて、12アンダーの古川龍之介。10アンダーの岡田晃平。そして8アンダーの蝉川泰果。スタートの1番で、岡田、蝉川がバーディを奪った。古川は、ずっとパープレーが続いた。でも、決して穏やかなパープレーではない。そこかしこでピンチを迎え、粘ってパーを拾うという場面があった。スコアが、動いたのは、やはり、7、8番と続くパー5。7番は、3人ともにバーディ。8番は、古川だけがバーディを逃し、岡田、蝉川がバーディを奪う。通算で、古川と岡田が、13アンダー。蝉川は、11アンダーで、後半に向かった。

後半に入って、3人ともスコアが目まぐるしく動く。10番で、岡田がバーディとし、14アンダー。すると次の11番では、古川がバーディで並ぶ。さらに12番では、岡田がバーディで、15アンダー。古川は、13番でボギーとし、12アンダー。2打差がついた。すかさず古川が、14番もバーディをもぎ取り14アンダー。すると、岡田もバーディで16アンダー。1打をめぐる攻防が、さらにつづく。

最初のターニングポイントは、15番、パー5だった。岡田の第2打、フェアウエイからなんとOB。古川にとっては、絶好のチャンスだった。岡田は、ボギーとして15アンダー。古川は、残り2メートル強のバーディパット。それを外して1打差。

「あれを外したのは、痛かったです。でも、切り換えがうまくできて、次の16番でバーディをとれたことはよかったと思っています」と言った。
最後のターニングポイントは、17番、181ヤード、パー3だった。今日のホールロケーションは、グリーン左から6ヤード。手前から13ヤード。微妙に上り下りのアンジュレーションがある手強い場所だった。そこで、最終組は3人とも躓いた。

蝉川は、ダブルボギー。岡田も、古川もボギーとしたのである。「奥から上って下る傾斜。弱ければスライスする。カップの先30〜50センチで止めるタッチでいたんですが、それが3メートルもオーバーして、それを外して、ボギーにしてしまいました。」スコアは、古川、岡田ともに14アンダーで最終ホールも迎える。

最終ホール。古川のティショットがぶれた。右のラフ。そこからグリーン左のバンカー。逆に、岡田は、2オン。古川は、3オン。3メートルほどのパーパットは、最後の意地で沈めた。グリーン際に、日大ゴルフ部の選手が取り囲んでいた。拍手が起きた。古川は、悔しさと嬉しさが、交錯していた。

全日本大学対抗戦でチームが3位になって主将として弱音を吐いたとき、出利葉が「喝」を入れた。「古川さんのゴルフの強みは、最後まで諦めない粘りなんです。そういうゴルフスタイルを押し通していけばいいんじゃないですか。それでいいと思います」という言葉は、古川に刺さった。

監督もコーチも、同時に支えてくれた感謝の気持ちを、インタビューで語っていた。想いがいっぱい詰まった2位。「悔しいけれど、前に向かっていきます」というポジティブな言葉が、爽やかだった。

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