最終組で首位スタートした藤本は1番でバーディ発進を決めた。「朝のドライビングレンジで好感触をつかんでいたので、今日は攻めるゴルフで押しとうそうと決めていました」というから、上々のスタートであった。さらに４、5番と連続バーディも奪い、通算6アンダーパーへとスコアを伸ばしていった。
ところが、７番ホールからは流れが暗転する。ここから10番までの４ホールで３ボギー。さらに12番（パー3）もボギーにして通算2アンダーパーに後退して、そのままホールアウトになる展開になってしまった。
「攻める気持ちが強くなりすぎたのかもしれません。ボギーが続くようになっても、まだ気持ちは切れず、最後まで攻めの
気持ちでやりとおしました。結果は2位タイでしたけど、逃げのゴルフはやらなかったので、悔いはありません」
藤本は、高校2年生。2位タイの成績で来年の本選手権の出場資格も獲得できる。「リベンジの機会を与えられるので、次こそ勝ちたいです」。
やっぱり、攻めのゴルフで？と水を向けると、「ええと、そこは基本的に変える気もありませんが、もうちょっとメリハリを考えようと思います」。
失速しての2位タイも、藤本の前向きな気持ちも姿勢も変わることはなく、来年はひとまわりスケールアップしたゴルフが見られそうだ。
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