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競技報告
【自分のスタイルを守って飯島早織が完全優勝】
第4日 競技報告:塩原義雄 写真:Y.Watanabe / Y. Kawatani
飯島は、記憶力に自信を持っている。それが、ゴルフにどう役立っているか。「一度プレーしたコースは、どこにバンカーがあって、グリーンの形状もどこから打てばストレートになり、どこからならどちらに曲がるかといったことが頭に入っているんです」。だから、本大会のようなタフなコースでも戸惑うことはない。あとは、その日の調子と相談して攻略法を考えていく。

雨となった最終ラウンド。戦略は、決まっていた。「飛ばさなくていい。方向も、それほど厳密に絞り込まず、とにかくフェアウェイに止めること。グリーンは止めやすくなっているから、しっかりコントロールして狙えるところは狙うし、それ以外はセンター狙いでいい。無理は
しないこと。スタート前というより、前夜のうちに雨を見込んで頭に刻み込んでいました」という。

飛距離は220ヤードから230ヤードほど。飛ぶ方ではない。といって苦手意識はない。好きなクラブ、自信のあるクラブを聞くと、即答した。「全部です!」。好きな女子プロは?という問いかけには「古江彩佳さんと青木瀬令奈さんです」と、これまた即答した。「自分の飛距離を持っていて、無理をせずにターゲットをとらえていくところ。グリーンを狙うのも打ちやすいところから打つ。確実なショットでターゲットゴルフに徹しているところが好きです。私の目指すべきゴルフをしていらっしゃるので、いいお手本でもあります」。

関東女子ゴルフ選手権に続いての本選手権制覇は、まさに4日間、変わらずに、迷うことなく自分のゴルフスタイルを崩さなかった結果であった。「一時は、飛距離アップを目的にした練習に取り組みましたけど、それがスコアアップにつながることはありませんでした。それよりも、各クラブのショット精度を高めること、コントロールショットのバリエーションを広げること。そしてもっとホール攻略法を確実なものにすること。それらを重視することで自分をレベルアップさせられると思いました」。
こうした思考法も含めて飯島は自分スタイルのゴルフを磨いてきたのだった。

一時は最終組の3選手が同スコアで並ぶ混戦模様だった第4日。そこから飯島は8、9番からの連続バーディ、さらに11番のバーディで抜け出し18番を迎えるときには、2位に3打差をつけていた。そして、この大会の最終ホールにきて、自分スタイルとは違うゴルフを展開した。
第1打はドライバーでバンカー手前に置いた。そこからの第2打である。バンカーの先には松の木。「低くボールが出たら、当たるかもしれないな…とは思ったのですが、トップ気味の当たりで案の定、木に当たってしまってラフに止まりました。“まあ、狙いにいっても、ボギーではおさまるだろう”なんて、油断して結局5オン。2パットでダブルボギーです。日本女子アマという大舞台で、最後になって自分スタイルからかけ離れたゴルフをしてしまって、冷や汗をかきました。格好よく締めくくろう、なんて甘かったです」。

優勝できたことを喜びはしたが、その喜びの中での反省も、潔かった。この優勝で、プロテストはファイナルからの挑戦となる。「この後は、もっと自分のゴルフを突き詰めていきたいと思います」と、飯島は、そんなコメントで優勝者インタビューを締めくくった。

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