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競技報告
【エースの伊藤は風に翻弄され、80の乱調】
第3日 競技報告:JGA 写真:JGA
この日の伊藤は、前半ショットが悪いながらもアプローチとパットでパーをセーブする我慢のゴルフを続けていた。5番でボギーが先行するも、直後の6番で1.5メートルのイーグルチャンスを迎える。惜しくもこのホールはバーディーに終わったが、前半はイーブンパーにまとめ、後半での巻き返しが期待された。

「前半、スコアをまとめることが出来たので、後半はアンダーパーでプレーできると思っていたのですが…」というように、台風一過の強風が伊藤を翻弄した。12番でパーオンが出来ずボギーが先行すると、13番では7メートルから3パットのボギー。「このホールでリズムが崩れてしまった」という伊藤は、続く14番でティショット
初の不採用スコアとなった伊藤
をラフに打ち込み、2打目はグリーン手前のバンカー。この球が砂に深く入り込み、リカバリーショットは7メートルにグリーンオンさせるのがやっとの状態。そして、この距離を3パットしてしまい、ダブルボギーを叩いた伊藤は、緊張の糸が切れたのか、この後ズルズルとスコアを崩す。16番ではティショットを池に打ち込みこの日2つ目のダブルボギー、最終18番でもティショットを左に曲げてOBとして、三度ダブルボギーとしてしまった。

結局、この日は、1バーディー・3ボギー・3ダブルボギーの80。日本代表として国際競技に出場して初めての不採用スコアとなる屈辱を喫してしまった。
「人生で初めての不採用スコアです。正直、ショックですが、今日まで不採用スコアにだけはなりたくないと、プレーが消極的になってしまっていたので、これで思い切りプレーが出来ると思います」と前を向く。「今日は、悪いところは全部出し切ったので、気持ちを吹っ切って、明日は攻めまくります。このままでは終われません」ナショナルチームのエースとしてのプライドを傷つけられた伊藤。明日のラウンドでそのプライドを取り戻せるのか。奮起を期待したい。

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