2016年度(第26回)日本シニアオープンゴルフ選手権競技
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大会のみどころ:シニアゴルファーの頂点を極めるのは誰だ!冷静な自己分析も勝利の秘訣。/塩原 義雄 (JGAオフィシャルライター)
いまシニアが、熱い。キングオブシニアと呼ばれている室田淳は、2016年8月のファンケルクラシックで、最終ラウンド最終ホールでイーグルパットを沈めて逆転優勝した。そのとき室田は「シニアツアーは最終ホールでイーグルパットを決めて優勝が決まることが意外と多いじゃないですか。僕もいつかは、そんなパットを決めて勝ちたかった。その思いが叶うとは」と語っている。確かに、今年5月の「KYORAKU MORE SURPRISE CUP2016」でも崎山武志が15メー トルのイーグルパットを沈めて逆転優勝している。古くは、真板潔が2013年のコマツオープンで逆転イーグルの優勝をしている。室田は、そんなシーンをしっかりと覚えていてのコメントだった。
 

崎山は、遅咲きの選手である。レギュラー時代に目立った成績はない。それにゴルフを始めたのは21歳。プロ入りが30歳という異色の選手だ。研修生になったのは「23歳と10ヶ月くらいですか。ハーフ50を切れなくてね。100を切ったのは、数回でしたかね」と述懐する。

彼の積み重ねた愚直なまでの努力が実ったのは、シニア入りしてからだった。
「シニアになってから、スコアがつくれても、つくれなくても、楽しい感じでプレーができているんですよ。それにいろいろなケースのゴルフを経験できて、きっと少しは幅広くなったのかなと思います。室田さんからは、メジャーを狙えと言われていますが、それも目標のひとつととらえて頑張ります」
崎山は、今年シニアの世界メジャーに初挑戦した。それがゴルファーの夢だったからだ。「遅咲きって言っても、自分はゴルフを始めたのも遅いですから、自分では逆算すれば、遅いとは思っていないんですよ(笑)」と語る崎山は「まだ53歳です」と笑顔で答えた。

シニアトーナメントが面白いという理由は、いくつもある。往年のスター選手へのノスタルジーだけでは、ここまでの人気はないだろう。彼らがパワーだけのゴルフを卒業して、難しいショットを何でもないようにさらりと打つような、粋なゲーム運び。あるいは、死闘という言葉ではなく、ゲームを競うことを楽しむ余裕。それらを感じさせるから、シニアツアーは面白いという認識を見るものに与えるのだ。

シニア選手は、ゴルフのふたつの山を登ってきている選手だと思っている。ひとつはスウィングの山である。若い選手は、真っ先にこのスウィングの山を登る。綺麗で確実な再現性のあるスウィングを身につけてショットを精緻にしようという山である。つまりショットがよければ、当然スコアに反映されて勝利に近づける。だからスウィングを徹底的に良くしていくという道のりだ。時として、スウィングの細かなパーツにハマって、ゲーム中にほんのちょっとしたショットミスでも落胆し自滅してしまう選手がいる。それが年齢とともに青木功の名言「ゴルフはミスのゲーム」「耳と耳の間でするゲーム」という智慧が身につく。それがゲームの山である。

シニア選手のスウィングは個性があるし、またミスショットのつなぎ方が上手い。1打1打をどう紡いでいくかというゲームの山を心得ている。全米プロシニアに優勝した井戸木鴻樹は、シニア入りして大きく変わったのは「まずパッティングするときの気持ちです」と言った。

「レギュラー時代は、入れなアカン、という気持ちが強くてそれがプレッシャーになっていたんですね。でも、シニアになって、パターはそのときの都合って思えるようになったんです」そうはいいながらも「やっぱりみんな集中力がすごいなというのは感じましたね。みんなしっかりしていますから。そういうところは見習わなければいけないとシニア入りしたときに感じました」と言うのは、昨年シニアルーキーで、すでに2勝している秋葉真一だ。そのメリハリが、シニアならではの面白さなのだと思う。

選手写真
昨年、2015年シニアツアーで目立ったのが、シニアルーキーを始めとする50代前半の選手とベテラン勢の競い合いだ。今季のファンケルクラシック終了時(8月下旬)までの賞金ランキングを見ると、それがよくわかる。53歳の崎山に次いで、61歳の室田が2位。3位には、50歳のマークセン。4位には、51歳の秋葉真一。5位には、56歳の真板潔。6位には、54歳、台湾の汪 德昌。7位には、52歳の田村尚之。8位には、53歳の久保勝美。そして9位に、60歳の尾崎直道。10位には、56歳の奥田靖己。

ベスト10だけみても、個性豊かな顔ぶれである。この日本シニアオープンからの後半戦で、さらに様変わりするだろうと予想される。

誰もが、日本シニアオープン優勝を目指している。シニアのナショナルオープンだし、世界のシニアメジャー挑戦には欠かせないタイトルだからだ。だから、どの選手もその意気込みが大きい。昨年、優勝争いをした加瀬秀樹は、ともかく穏やかにプレーをしようと心がけたという。「これが結構難しいんですよね。頑張りたいという気持ちを、どこかで秘めながら、でも、入れ込みすぎずにね。それは、無茶はしないことじゃないのかなぁ。つい、入れ込みすぎると無茶な攻めをしがちでしょう。それを少し抑えてマネージメントすることで、心に、波風をあまり立たせないようにすることだと思う。そんなスタートを切って、サンデーバックナインでどんなプレーができるかというのが、理想です」と語っていた。

百戦錬磨。
さりとて試合では、心の動揺や、優勝への執念が強すぎて空回りすることはシニア選手でもある。奥田は「みんな強者、曲者揃いですからね。いろんなワザの引き出しを持っている選手ばかりが戦うわけですから……。最後はパッティングかなぁ」と語る。「ゴルフという不思議なゲームの中にあるもう一つの不思議なゲーム。それがパッティングだ」と言ったのは球聖ボビー・ジョーンズだ。だから、ギャラリーは、ふたつの不思議なゲームを愉しむことができるのかも知れない。ミスをどう紡いでグリーンに乗せていくか。そしてどんな工夫でパッティングをするか。それが勝敗の鍵でもあり、ギャラリーにとってはもっともゲームを楽しめるものだろう。

「パッティングがいいと、ショットに余裕が持てるというか、狙いを狭くしないで済むんですよ。パッティン グが悪ければ、そのぶん、もっとピンに近づけないとチャンスがないと狙いどころを狭くしてしまう」と崎山が言っていたけれど、そういう攻め方などを参考にするのも観戦の愉しみのひとつになる。

今年の日本シニアオープンの見どころは、個性豊かな選手たちのショットや優勝争いの行方のほかにギャラリーの立場でも、少しゴルフゲームの奥深い部分や人間力の醍醐味、あるいは技術の引き出しなど、いろいろな視点で楽しめる大会になるだろう。

選手写真
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