Championship Reports競技報告
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第78回日本学生ゴルフ選手権の第1ラウンドは、第1ラウンドから大混戦。6アンダーパーで首位の清水蔵之介(日本大学2年)を追う2位タイに、5アンダーパーで村柗陸(日本経済大学3年)、吉沢己咲(明治大学3年)、塚越光玖(駒澤大学4年)、小田祥平(専修大学4年)、湯原光(東北福祉大学4年)の5名がつける展開。清水を含め、上位6名の選手の大学がそれぞれ違うという、まさに群雄割拠を物語るスタートとなった。
村柗は本選手権初出場。JGA主催競技にはこれまで熊本国府高校3年生時に日本ジュニアゴルフ選手権に出場して63位タイになるなど全国の舞台で結果を出すことが出来ていなかった。大学3年生となる今年、初めて本選手権の出場権をつかみ臨んだ第1ラウンドに好スタートを切ることができた。
「日本学生は初めてですけど、緊張感なくプレーできて普段通りのゴルフができたことが良かった。明日も失敗してもめげずに前向きに、自分のベストのプレーをしたいです」
村柗の父はティーチングプロの村柗浩さん。しかし、大学へ入学して2年間は父とも離れて活動していたそうだが、それが結果としてスランプに繋がってしまったという。そして迎えた今年は再び父とのタッグを組み、早速この日の結果にも現れた。
好スタートを切った村柗が残り3日楽しみにしていることがある。この日、12番ホールでホールインワンを達成した三宅琉心(大阪学院大学3年)とは浩さんのもとで小学生の頃から学んで切磋琢磨してきた同級生。ホールインワンの吉報を聞いた村柗の表情も嬉しそうだったが、それでも負けられない気持ちは当然ある。
「去年、同級生の三宅琉心が日本学生で3位に入ったのを見て、自分も負けられないと思いました。それ以上の順位に入るのが目標だし、2人で優勝争いが出来ればいいと思います」
ライバルとの優勝争いを目標に明日もスコアを伸ばし優勝争いの中後半を迎えたいところだ。
小田祥平は、「今日はバーディが多く取れたなという感じです。フェアウェイキープ率もまずまず良くて、ゴルフとしては良かったという印象があります。勝ちたいと思ってここに来ているので、明日からが勝負だなと思うので、優勝狙って頑張れるようにしたいと思います。まずは明日乗り切れれば、3日目、4日目といい所でまわれると思うし、そうすれば自然と上のスコアが見えてくると思います」
明日の小田のゴルフが後半の優勝争いへ向けて鍵を握る。
塚越光玖は、「今日は集中を切らさないで出来た。ショットもある程度まとまっていたので、大きいミス無くプレーすることが出来ました。ピンチもほとんどありませんでした。この大会は、学生にとって1番上の大会だと思いますし、実力がある者同士が最も真剣に戦っている場所なので、凄く勉強になります。残り3日、ひとまず楽しんでいきたいです。あわよくば……ですけど、1番上を狙えたら最高だなと思いますね。最後に有終の美を飾りたいです」
最後の本選手権で最高の結果を出すことが出来るか。
湯原光は、「今日は、しっかり距離があるパットをこぼすこと無く打てたので、凄く良いという訳では無かったけど、全体的に70点、80点位のゴルフは出来たと思います。4年間上位フィニッシュする事が出来なかったので、今年こそ最後だからもうちょっといい所(順位)にいきたいです。そのためにも残り3日間、オーバーパーを打たず安全なゴルフで、4日間60台で回れたらいいなと思います」
この日、ノーボギーだったような安定のゴルフが出来れば結果もついてくるはずだ。
小田、塚越、湯原。学生最後の集大成となる本選手権で、優勝というフィナーレを飾ることが出来るか。残り3日の戦いから目が離せない。
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