Championship Reports競技報告
Championship Reports競技報告
今年の日本女子学生ゴルフ選手権は大混戦。第1ラウンドから平尾遥(東北福祉大学1年)、神谷桃歌(中京大学1年)、三瀬舞愛(近畿大学3年)、池戸梨緒(中部学院大学1年)の4人が5アンダーパーで並ぶ展開で幕を明けた。
昨年まで高校生だった2人が好スタートを切り、上位争いを引っ張っている。
東北福祉大学1年の平尾遥は、初めての本選手権の第1ラウンドをノーボギーでプレーし、最高のスタートを切った。
「今日はパッティングが良かったです。外しそうな距離も入ってくれました」ノーボギーの要因はそこにあったそうだが、ピンチもあった。ドライバーショットが乱れ、OBラインスレスレのティーショットもあったが、運にも恵まれた。しかし、運だけではなくしっかり耐えるゴルフもできていた。最終18番ホールは、サードショットがアドレスで左足がバンカーの外側という難しいシチュエーションのバンカーショットを残してしまったが、寄せようという欲を見せずに遠くてもグリーンオンすることを選択。見事2パットでパーをセーブし、マネジメント力も見えるノーボギーだった。後半ノーボギーを意識するあまり、「短いパーパットでも緊張した」と話す平尾だったが、その中でこの結果は、価値がある。初めての日本女子学生だがそれを感じさせないほどのプレーで、「リラックスできていた」と平尾本人も振り返る。残り2日もリラックスしてラウンドすることができるか。
神谷桃歌は中部女子学生ゴルフ選手権を制して、本選手権出場を決めており1年生ながら優勝候補の一人といってもいい選手。評判通りの実力を見せつけ、平尾同様ノーボギーのラウンドで首位発進を決めた。「ドライバーは良くなかったけど、良くないなりにショットやパットでいい感じでできたのでスコアに繋がったと思います。まだ伸ばせたかなとはありますけど、ボギーになりそうなところで我慢できたりもあったので、これくらいかなと思います」と神谷本人としても上々のスタートだったようだ。
初出場については、「公式戦で大きな大会で勝てたら名誉」と意識はするものの、神谷にとっては昨年の日本ジュニアゴルフ選手権で上位争いを繰り広げた(6位タイ)経験が大きく、残り2日の戦いにも気負いはない。
「今日もスコアを考えずに自分のプレーをしようとやった結果だったので、自分のゴルフをして、結果がついてくればいいなという感じで頑張りたいと思います」。
2人の1年生が本選手権の台風の目となる。
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