Championship Reports競技報告
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誰もが狙うナショナルオープンのビッグタイトル。首位の不動と5打差ながら3位タイにつけた佐藤靖子、表純子、西川みさとの3選手にも注目が集まる。
佐藤靖子は得意のコースで万全の準備を整えていた。「去年のシーズンは優勝を目標にしたけど、なかなか勝ち切ることができなかった。もちろん、今年も優勝がテーマ。勝ちたいですよ。それは」と話す。持ち味は安定感。パッティングの名手である。ところが、この日は、「勝負どころで打ち切れなかった」と猛省のひとことを。特に後半は3バーディ・3ボギーと出入りの激しいプレーが続いたから、なおさらだろう。「10番でバーディが先行し、いい波が来たと感じた。だけど、直後の11番でこのコース、初めてボギーを叩いた。それがちょっとショックで12番は1メートルのパーセーブを逃して…」と要因を明かしている。オフからスイング改造を行っているのは、さらに上のステップを目指す意味がある。「最終日はどんなに苦しくても逃げない。ポイントはパッティングでしょう。これからしっかり練習します」と大きく深呼吸。気持ちを整えた。
表純子は反省からスタート。「いらないボギー、いらないダブルボギーがあった」と唇をかんだ。ただし、そのいらないダブルボギーの直後、スーパープレーを披露。13番(パー3)であわやホールインワンのシーンがあった。「怒りですよ。9番アイアンでナイスショットをしたら、手前からカップをかすめ、30センチに。入ったかと思った」と残念そう。一方、同組でプレーしたアマチュア三木逸子を大絶賛する。「三木さん、年齢をいうと失礼だけど、68歳とうかがってびっくり。もう、“すごい”のひとことですよ。私たちがあの歳になってあのプレーができるかなぁ」と、目を丸めた。表は決して体調が万全ではない。腰痛をひた隠しにしながら元気にプレーを行っている。「薬で痛みをおさえながらですよ」と声を潜めて教えてくれた。
また、西川みさとは周囲の期待に応えようと必死な様子。「きょうの調子はまずまず。グリーンが固い。私の打球ではなかなか止まらない。だから広い面を狙って安全にいきました。そこまでしたにもかかわらず、パッティングで自信をもって打っていない」と厳しく採点した。プロゴルファーに加え、用具メーカー勤務というふたつの顔をもっているから。それだけに、「会社のご厚意で試合があるときは、快く送り出してくださるし、皆さんが応援してくださる。本当にありがたい」。プロのご恩返しは成績で表すことだ。
三者三様、最終ラウンドのパフォーマンスが大いに楽しみだ。
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