Championship Reports競技報告
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相性の良し悪しは確かにある。前年、このコースで62と脅威のスコアをマークした不動裕理が第1ラウンドで66をマークした。2位に4打差をつけるロケットスタート。「相性がよかったと思うコースがだんだん消えていく。今回も第1ラウンドで良いプレーができて本当に良かった。セッティングは去年より難しい。チャンスをモノにすることができた。上出來。ほぼ完ぺきな内容です」と納得の笑みを浮かべた。
続けて、「スタートホールで3メートルのバーディパットが、気持ちよく決まった。いい流れをつくることができました」と話す。開幕前から今年から45歳以上の女子シニア世代初のナショナルオープンとして創設された「日本女子シニアオープン 太陽生命・元気・長生きカップ」のタイトルには並々ならぬ意欲を燃やしていた。開幕前日には、難度が上がったグリーンを攻略するため、より入念なパッティング練習を繰り返した。
その賜物が、折り返しの10番だろう。10メートルのバーディをきっちりとカップイン。後半4バーディを重ねた。「ピンチがなかったわけではありません。ちょっと嫌な2メートルほどのパーセーブが3回あったから。やはり、きょうのスコアはパッティングが原動力になった」とも。
また、ナショナルオープンの今大会について、「年齢が大いに影響します。チャンスは早いうちに…。獲りたいです。この年齢で臨めることができてよかったと思う」と気合いを込める。そして、去年の62を改めて、「奇跡みたいなものですよ」。
最終ラウンドを前により視界が広がる。ただし、天候は下り坂。「私は晴れ女。できれば五月晴れでラウンドをしたい。これまでの優勝でも雨の日のプレーで勝ったことは何回あったかなぁ。プレーが終わると、ものすごい雨が降ってきたことも何度かあったし、できれば晴れがいい」と前置きし、「今は悪いことを考えたくない。たとえ明日は雨が降っていても、グリーンでボールが止まるから…。そう考えましょう。もう一度、良いプレーをする。軽い気持ちでいきますよ」と締めくくる。
久々に全身に漂わせる女王のオーラに圧倒されてしまった。
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