Championship Reports競技報告
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通算11オーバーパーの堀野恵美がJGA初のタイトル、ナショナルオープンのローアマチュアを獲得した。「信じられない」が、堀野の喜びの第一声だった。「とにかく風が強く大変な一日。とりわけ、クラブ選択が難しく、叩きたくないという気持ちもあった。なかなかピンを狙うわけにはいきません。ということは、まだまだ自分の飛距離を把握できていないという証拠です。反省することが多かったラウンドですけど、本当に楽しい経験をしました」と話す。その要因は、やはりプロと同組でプレーしたことだろう。「プロとアマの違いが本当にわかりました。理屈ではない。プロの選手は状況判断が素晴らしい。どんなところからでも、ピンを狙うショットができる。この2日間、本当に勉強ばかりです」と続けた。
クラブを握ったのは30歳。意外に奥手だった。「父に強制され、ゴルフをするのは嫌でした。高校まで陸上競技をしていて、スポーツは大好きです。ただ、仕事の関係でどうしてもゴルフをしなければならなくなって…。それで始めたわけですけど、初めて出たコンペですごくいい賞品をいただきました。これなら、いいなぁ。となれば、もっと上手になりたい、とそんな感じでした」と苦笑する。
一方でゴルフの魅力を、「プレーをして良かったと思うことは、自分の悪いところが垣間見えることです。みにくい自分に会える。そういったことを踏まえながら、見苦しいところを矯正していく」と語った。
5年前から経年で飛距離が落ちることを考慮し、体重を徐々に増やしている。現在、ドライバーショットの平均飛距離は230ヤード。パワーを十分に感じるスウィングは拝見していても迫力がある。また、アイアンはマッスルバックタイプが好み。
「いろいろなボールを打ち分けたい。だから、マッスルバックタイプです。よくもっとやさしいクラブがたくさんあるのに、とアドバイスを受けるけど、プロではない。思い通りのクラブを使って楽しくプレーしたいから。きょうは心の底から、私のクラブたちにいい仕事をしてくれました。ありがとう、とお礼をいいます」と加えた。というのも、大会の2日間、前半9ホールですべてパーオンに成功したからだとか。
ベストスコアは2015年にマークした66だ。2011年にはホールインワンも達成。メンタルを鍛え、体も改造してきた。まさに生涯スポーツ。お楽しみはこれからだ。
なお、セカンドアマチュアには、通算12オーバーパーで近賀博子、内山汐里、人見佳乃の3人が入った。
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