Championship Reports競技報告

遠藤夢里、“三度目の正直”で狙う後半進出と上位進出

写真:Y.Watanabe / Y.Kawatani

21、24年に続き、3度目の本選手権出場となった遠藤夢里。どちらもカットに終わっているだけに、今年こそ後半のラウンドに進出して優勝争いに絡みたい気持ちは強い。第1日の目標は2アンダーパーに設定していたが、なんと6バーディ・2ボギーの68をマーク。目標を大きくクリアする4アンダーパーでフィニッシュした。

その要因となったのは、スタートダッシュに成功したことだ。まずは1番(パー5)で6メートルのバーディパットを沈める。「上りのすごく曲がるラインでしたが、強めに打ったらピンに当たってガチャポンで入りました」。続く2番(パー4)では15ヤードのアプローチを沈めてのチップイン・バーディ。勢いを味方につけ、6番ホールを終えるまでにスコアを3つ伸ばした。

「パー5はチャンスホールですが、長いパー4や難しいパー3もあるので、コースマネジメントを考えながらのプレーを心がけました」。グリーンを狙う際は、グリーン上にあるマウンドをどのように避けるかを考えてからアドレスに入ったという。

ラウンド後半は30度を楽に超える暑さとの戦いにもなったが、上がり4ホールでスコアを2打伸ばしたのも、マネジメントを熟慮した成果だともいえる。

もちろん、狙ったところにボールを落とせなければ、マネジメントの意味はない。昨年からインドアの練習場で弾道計測器を利用しながら、ショットの距離感を磨き、苦手なアプローチも毎日練習するようになった。

また、開催コースである名神八日市カントリー俱楽部はアップダウンがあるが、遠藤が普段から練習している東名カントリークラブも同じように高低差が大きいコースのため、傾斜からのショットでも距離感を上手くコントローすることができた。

遠藤がゴルフを始めたのは意外に遅く、中学生からだという。それまでは器械体操と真剣に向き合っていたのが理由だ。「3歳ぐらいから始めて、内村航平さんに憧れていました」。当然、目標は五輪でのメダル獲得だったが、小学5年生ぐらいのときに、段違い平行棒から落下して左肘を骨折。体操の夢を断念し、他のスポーツを模索していたところ、父親にゴルフを勧められてクラブを握った。「ほかの人よりは始めるのが遅い方かもしれませんが、その分、伸びしろがたくさんあると思います」。幸い、ゴルフも五輪種目となっただけに、メダルを獲得するチャンスは断たれていない。そのステージへたどり着くにはいくつものハードルが待ち受けているが、まずは今大会でしっかりと上位に食い込む戦いを見せるつもりだ。

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