Championship Reports競技報告
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写真:Y.Watanabe / Y.Kawatani
田村萌来美の名前が面白いようにリーダーボードを駆け上っていく。18位タイでスタートしたこの日、前半のハーフでスコアを2つ伸ばすと、上がりの8、9番ホールでも連続バーディを奪い、通算4アンダーパーの2位タイで前半のラウンドを終えた。
「8番は大きく曲がる3メートルのスライスラインが入って、9番は10メートルのスライスラインが入りました。思わずガッツポーズが出ちゃいました」と笑顔を見せる。
首位と2打差は、逆転優勝が十分可能な位置だが、好スコアの要因はパッティングにある。この日、グリーンを狙うショットが今ひとつで、特に後半のハーフでは9ホール中4ホールでしかパーオンできなかった。しかし、アプローチで寄せ切れなくても、長いパッティングを決めてグリーンを外した5ホール中4ホールでパーセーブに成功。スコアが崩れるのを防いだ。
このいい流れを後半のラウンドでも活かすつもりだ。「残り2日間はオーバーパーを避け、悪くてもイーブンパーにまとめて上位を目指し、優勝したいです」と意欲を見せる。
その田村と同じ2007年生まれの17歳で、奇しくも通算4アンダーパーの2位タイでフィニッシュしたのが吉崎マーナだ。ただし、こちらは通算6アンダーパーまでスコアを伸ばしながら、上がり3ホールでスコアを2つ落としての2位タイだった。それでも、目線を下げない姿勢には理由がある。
「昨年のこの試合では第3日、最終ラウンドにスコアを落としたので、今年はそうならないようにしたいんです」。確かに第2日を終えた時点では通算6アンダーパーの6位タイにいたが、後半のラウンド2日間でスコアを6打落とし、通算イーブンパーの16位タイに終わっている。この大会後にはプロテストも控えているだけに、残り2日間でスコアを伸ばすゴルフをしっかりと刻み込むためにも、まずは第3ラウンドのゴルフで勢いをつける。
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