Championship Reports競技報告
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写真:Y.Watanabe
混戦模様の今大会。第1ラウンドを首位と3打差の18位タイグループの9人の中の1人で終えた木村葉月がこの日3つスコアを伸ばして、2位タイグループに浮上した。
11時50分に1番ホールをティーオフした木村。真夏を思わせる強い日差しの中、木村は70ヤードのサードショットをウェッジで2メートルにつけてバーディ発進。続く2番はティーショットを左ラフに打ち込んだものの、4番ユーティリティーで放った190ヤードの2打目をピンに当てるスーパーショットで2メートルに。3番(パー3)も173ヤードのティーショットを5番ユーティリティーで4メートルにつけて3連続バーディを奪取。5番(パー5)も6メートルをねじ込んでスタートダッシュに成功した。前半はパッティングも決まり4つスコアを伸ばした木村だったが、後半は一転してパッティングに微妙な狂いが生じてしまい、ボギーとバーディが交互に来るもどかし展開に。「後半、もう少しというのが続いてしまい……もったいなかったです。悔しいですね」と17番を終えて単独2位につけていたが最終ホールをボギーとして、この日6バーディ・3ボギー。それでも通算4アンダーパーで2位タイに順位を上げて2日間のプレーを終えた。
「グリーンに傾斜があるので外してはいけない場所に打ってしまうと、寄せるのが難しくなります。残り2日も置きどころを考えながらプレーしていきたい。今は優勝を考えず、1ホールずつこなしていきたいと思っています」と、眼の前の1打に集中することを誓っている。今年の木村は、全米女子オープンゴルフ選手権日本予選で6番手に終わったが、繰り上がりで本選に出場。屈指の厳しいコースセッティングを経験してきた。本選は予選落ちとなったが、目前の1ストロークに集中する大切さを身を持って学んできたのだろう。その成果が日本女子アマチュアゴルフ選手権のタイトルという形として実らせて、飛躍の1年とすることが出来るか。残り36ホールの木村のプレーに期待したい。
「今大会は自分のプレーに集中する。自分のプレーができれば結果はついてくると考えています」という言葉とおりの36ホールのプレーは「ここまでしっかりとそこにフォーカスできています」と自信に繋がっている。さらにその自信を深めているのは、得意とする2打目、アイアンショットの手応えにある。「ティーショットはラフに打ち込むこともありましたが、そこからグリーンを捉えていけたので楽にパーを拾えていけました」と納得の表情を見せた。
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