Championship Reports競技報告

元プロ野球選手を祖父に持つ山本唯依が狙う優勝とプラスワン

写真:Y.Watanabe / Y.Kawatani

15、16番で連続ボギーを叩き、首位の座を手放した山本唯依だが、最終18番ホールに幸運が待っていた。「カップまで4、5メートルのバーディパットでしたが、同組の人が似たようなラインから先に打ってくれたので、ラインが分かった状態で打てました」と、きっちりバーディ締めでホールアウト。通算4アンダーパーの首位タイで最終ラウンドを迎える。

「コースとの相性がいいのか、ティーショットを狙いやすいホールが多く、構えにくいホールも少ないですね。ここに打っていけば大丈夫というホールばかりなんです」。本選手権を開催する名神八日市カントリー俱楽部は比較的アップダウンがあり、フェアウェイもそれほど広くはない。ところが、山本が拠点を置く関西には同コース以上にアップダウンのあるコースやフェアウェイの狭いコースが多いせいか、まったく気にならないとのこと。その上で、ドライバーを気持ちよく振れているというのだから、スコアが伸びても不思議ではない。

そんな山本だが、面白い経歴を持つ。なんと母方の祖父が元プロ野球選手だというのだ。「南海ホークスの投手で、中礼政博といいます」。プロ野球引退後は、プロゴルファーを目指したものの夢が叶わなかった。厳しい体験をしてきただけに、孫の山本が小学4年のときにプロを目指したいといったときには、「厳しいゴルフよりも楽しいゴルフを選択したほうがいい」とアドバイスを受けた思い出がある。そんなやさしい祖父も3年前に他界したという。

しかし、プロへの気持ちは捨てることができず、これまでにプロテストを3度、受験している。「やっぱり、合格する人はショットが違うんですよね。ドライバーショットはラフに入れず、アイアンショットもピンに絡んだり、ショートゲームもうまいんです」。昨年、山本もようやく最終テストに進めたが、大きな目標を達成するためにも、より一層の努力に励んだという。その結果が、今大会にも表われているが、ここまできたら狙いは優勝しかない。「勝てば最終テストからいけるのは知っています。できれば優勝したいですね」。現在、首位と4打差までに17人がひしめいている。混戦を抜け出すためには山本のような執念が最後にものをいうかもしれない。

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