Championship Reports競技報告
Championship Reports競技報告
競技報告:Y.Koseki 写真:Y.Watanabe
大会第1日となる7月1日18時40分に日没サスペンデッドになった第1ラウンドの競技は2日6時41分に再開した。
埼玉栄高校出身で、関西の強豪・大阪学院大学に進学した東亜藍。前日は、夕闇に追い立てられるようにプレーした最後の15番(511ヤード・パー4)をボギーとし、今朝は3アンダーパーからのリスタートとなった。迎えた16番パー3(169ヤード)。十分な練習もなしに放った第1打は、あわやホールインワン。タップインの距離につけての見事なバーディとなった。スコアカード上はバック9で2度目のバウンスバックである。そして、それは前日のボギーフィニッシュの嫌な流れを吹っ切ったはずだ。
ジュニア時代からの競技仲間で、今回キャディーを務める宇田川理茶度に話を聞くと、今の東は「すべてが上手い」と驚きの表情で顔を振る。ドライバーショットは平均で320ヤード、ランが出るホールでは350ヤードをぶっ飛ばす。加えて、コースマネジメントが素晴らしいと称賛する。東は、今年5月26日~29日に開催された関東アマチュアゴルフ選手権で、タフなコースセッティングの龍ヶ崎カントリー倶楽部を相手に、第1ラウンドを69で3位タイの好スタートを切っている。第2ラウンドはパープレーに留まったが、第3ラウンドは70をマークし、最終ラウンドをトップと3打差の2位で迎えた。残念ながら最終ラウンドは、途中で棄権も心配されるほどの体調不良に襲われ、スコアを大きく崩したが、この試合は「コースマネジメントが良かった」と振り返る。
ロングドライブに加え、的確なコースマネジメント。第1ラウンドはほとんどのホールをパーオンとした。とすれば、スコアはパッティング次第か?「そのパッティングもほぼカップインのラインに近く、外してもカップの先、30センチほどに止まる感じでした」と宇田川。
第1ラウンドを終え、急ぎ第2ラウンドの準備に向かう東本人に改めて今の調子を尋ねた。
「先週の全国大学ゴルフ対抗戦は、北海道(苫小牧ゴルフリゾート72エミナゴルフクラブ)だったので、芝に上手く対応できなかったんですけど」と言葉を濁すが、表情からは“好調”を感じているようだ。そこで、最後に今大会の目標を聞くと、ひと言「優勝します」。「優勝したい」ではなく、「優勝します」。メンタルのマネジメントも優れたゆえの発言だろう。
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