Championship Reports競技報告

首位タイ浮上の藤井太己は「明日は冷静に」

競技報告:Y.Koseki 写真:S.Osawa

第2ラウンド、午前スタート組がすべて競技を終えた段階で通算7アンダーパーの藤井太己(佐賀クラシックGC)がトップに立った。その後、矢野仁貴と加藤金次郎に並ばれたものの、藤井は首位グループ3人の1人として明日のムービングデーを迎えることになった。

「攻めるところと守るところのメリハリをはっきりしようと、今朝キャディーと話をして、(ほぼその通りのプレーができて)ボギー2個で終われたので、自分としては満足しています」と、1イーグル・5バーディ・2ボギーの内容で5アンダーパーの65とした今日のラウンドを振り返る。

「攻めるところと守るところのメリハリ」。同様の心構えを他の上位選手からも耳にしている。そして、実は……。

本選手権のコースセッティングとホールロケーションを担当する本選手権(1981年・東京GC)の歴代優勝者である内藤正幸競技委員は「今回は、ボギーの少ない選手が結果的に良いスコアになることをコンセプトに設定したつもりです」と語っていた。バーディを量産する力のある選手も、抑えるところは抑える、守るところは守ることを知らないと、ダブルボギーにもなるようなリスクがひそんでいる。そのリスクを察知し、マネジメントする能力がないと、最終的に良いスコアにはならないというのだ。藤井は、そのリスクを第1ラウンドで感じ取っていた。4番(パー4)で第2打を池に入れてボギーとしたことを例に挙げ、「昨日は、もったいなホールが多かったので、今日は最低限ダブルボギーを打たないようにしようと思っていました」と語る。

昨日は1イーグル・4バーディ・4ボギーの2アンダーパー。「攻めと守りのメリハリ」とは真逆の出入りの激しいゴルフだった。そして、その“二の舞”は避けたいとする藤井の強い助けになっているのが、同じゴルフ部の競技仲間が務める今回のキャディーだ。「去年からキャディーをやってくれているんですけど、ゴルフだけじゃなく、普段からお互いの家を行き来する仲で、きついことでも何でも言ってくれるので、楽なんです」と明かす。

本大会の目標を尋ねると、「去年は、最終ラウンドは11位タイからのスタートだったんですけど、最終ホールでOB をして、17 位タイまで下がってしまったので、今年はもったいないゴルフをしないというか、落ち着いたゴルフをしたいと思います。と言って、昨日はもったいないことしてしまったんですけど(笑)。無駄に攻めてしまうんですよ。明日は冷静に、パー狙いで、(チャンスホールで)バーディが獲れたらいいかなと思います」と藤井。

具体的には、まずパーオン率を上げること。そのうえで「グリーンのスピードにタッチを合わせられたら、(順位を意識しなくても)上位に行けると思います。それで、最終ラウンドに良い位置にいたら、優勝を狙いたいなぁ、と。(自分のゴルフは)逃げる方がいいかな。冷静に、自分から行かなくて(攻めなくて)いいので」と笑顔を見せる。

“冷静”は、藤井が何度か口にした言葉であり、明日以降の彼のゴルフのカギになる。

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