Championship Reports競技報告
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写真:S.Osawa
昨年大会で松山茉生が刻んだ15歳344日の本選手権最年少優勝記録。それを更新するかもしれない新星が2人、横浜カントリークラブ・西コースに現れた。その1人が本大会最終ラウンドに15歳228日となる沖田雫(房総CC)だ。
首位と5打差の1アンダーパー、23位タイで第2ラウンドをスタートした沖田は2番(パー3)でバーディを先行させると、6番でもスコアを伸ばす。9番(パー3)はボギーとしたが、気温もやや下がり「涼しくなってメンタル的にも暑くなかったので楽にプレーできました。落ち着いてプレーができたと思います」と後半は12番(パー3)、14番でバーディを奪取。15番(パー5)でボギーを叩いたが、バウンスバックを決めると18番まで3連続バーディでフィニッシュ。7バーディ。2ボギーの65をマークする堂々のプレーで通算6アンダーパーにスコアを伸ばし、首位グループに1打差の4位に順位を上げた。ティーショットは確実にフェアウェイを捉えアイアンもピンを刺す冴えるショット。それに加えて「今日はパッティングも良かったです。昨日とは確実に変わりました」とグリーンも制しての好スコアに笑顔が弾ける。
沖田は、関東アマチュアゴルフ選手権で18位タイとなり日本アマチュアゴルフ選手権に初出場。「テレビで見るような選手がいて興奮しました。有名人ばかりなので」と初々しさを見せつつ、「この順位にいることは、結構自信ついてきています。(上手な選手と)同じスコアで回れているので、すごく嬉しいですし、頑張ってきてよかったと思います」と右肩上がりの成長曲線に自信を深めている。
175センチ、83キロの恵まれた体格から放たれるドライバーショットは270~280ヤードという沖田は、「スウィングも固まってきたので、ショットのばらつきもなくなっています」と安定感も身につけて臨んでいる初の大舞台。「上手い選手のことは意識しないで、ひたすらに自分だけに集中して、自分の一番良いゴルフができたらいいなと思います」と、雑念を振り払って明日のムービングデーを戦うことを誓った。
首位タイの加藤と1打差4位タイの沖田の15歳の2人。明日も外連味がないプレーを見せてくれることを期待したい。
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