Championship Reports競技報告
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写真:Y.Watanabe / S.Osawa
昨年の日本ジュニアゴルフ選手権男子12~14歳の部チャンピオンの長﨑大星。今年はJGAナショナルチームメンバーに入り、ネイバーズトロフィーチーム選手権で初の日本代表を経験した。先の2025トヨタジュニアゴルフワールドカップでは兄の長﨑煌心と松山茉生とともに日本代表として出場し、個人戦で1位タイとなり2年ぶり6度目の日本チーム優勝に貢献。勇躍、挑んでいる今大会では、第1ラウンドこそ首位と6打差の31位タイとやや出遅れたが、第2ラウンドで5つスコアを伸ばして5位タイグループに浮上。迎えたムービングデーの第3ラウンドは、「流れ的に苦しかったですし、バーディも結構耐えるというシーンが多くて、苦労した1日だったと思います」と決して盤石のプレーとは言えないものだったが、3連続を含む4バーディ・2ボギーの68にスコアをまとめ、2位タイまで順位を上げて非凡なところを見せてくれた。
この日の長﨑は4番でボギーが先行。不穏な立ち上がりかと思われたがバウンスバックを決めると3連続バーディを奪取。13番(パー5)では、アンプレヤブルをしながら、必死のパーセーブ。ティーショットがぶれて終始厳しいプレーを強いられたが、「苦手」と話す7番でのバーディが苦しい流れを耐えきる良薬になったと振り返る。もうひとつ、長﨑がスコアを落とせなかったのは、同じ組でプレーしていた佐藤快斗の存在。「簡単にバーディを取ってくるのですごかった」という佐藤のプレーに触発された長﨑は、16番ボギーも「佐藤選手と6打差だとわかって、スイッチが入りだした」と佐藤がバーディを奪った17番で自身もバーディ。彼我の差を6ストロークで留めて、逆転優勝に望みを繋いでこの日のプレーを終えた。
明日の最終ラウンドは、アウトスタート最終組の一つ前となる第10組でのプレーに「自分は追われるよりも追う方が好き。明日、佐藤選手と一緒の組でプレーできれば良かったのですが……」と少し残念な表情を見せる。しかし、「明日もまずはティーショットをしっかりフェアウェイに打って、チャンスにつけられるように楽なコースマネジメントをして、余裕を持ってプレーしたい」と、気持ちを切り替えて最終組でプレーする佐藤にプレッシャーをかけていく。「6打差……まだ全然いけると思うので、諦めないで頑張っていきたいです」と力強く語った長﨑。
2025年、わずか半年の間にアジア太平洋、そして世界の同年代のライバルとしのぎを削ってきた経験が6ストロークは大差ではないと言えるほど長﨑を大きく成長させている。
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