Championship Reports競技報告
Championship Reports競技報告
報告:M.Ideshima 写真:K.Kinoshita
朝のスタート時は軽い熱中症のような症状もあり体がフワフワした状態だったと振り返る松山茉生(福井工大附福井高校2年)。
首位とは3打差の18位タイからのスタート。棄権することも頭をよぎったが、出だしの10番ホールのバーディが良薬となった。「朝は本当に体調が悪かったんですが、バーディが先行したので気持ちが良くなりました。ただ、結果論ですが、体調の悪さで緊張することがなかったのも良かったのかなと」。
短縮競技になったとはいえ、連日の暑さでかなりの疲労が蓄積されていることは間違いない。ただ、バーディで気力を盛り返すあたりは生粋のゴルファーだと言える。苦しい中でも、自分のペースを徐々に取り戻した1日の締めくくりが17番(パー4)でのワンオンイーグルだ。
「エッジまで310ヤードちょっとで、ピンまでは340ヤードくらいだと思います。ドライバーのマン振りでキャリーがエッジくらいで、段を上がって残りは7〜8メートルくらいでした」。
これまで日本ジュニアではあまりいい思い出がない松山。
中学2年のときは15番ホールを終わってトップと1打差だったが16番ホールで+5を叩いてしまった。中学3年のときは16番終わってトップだったのが17番、18番で連続ボギー。そして去年は1日目に首位に立つも2日目は1オーバーパーと振るわず5位に終わっている。
今年は本調子ではなく、成績を今ひとつ残せないでいる松山だが徐々に調子は上がっているとのこと。今年はナショナルチームに入り、技術だけでない様々なこと学べている。まだまだ進化の途中の松山だが、ある意味で因縁の日本ジュニアで成長を示す絶好のチャンスが訪れた。
競技メニュー