Championship Reports競技報告
Championship Reports競技報告
競技報告:Y.Koseki
写真:Y.Kawatani
10番ホールからスタートした第1日をで2アンダーパー(ノーボギー)の3位タイで終えた田子吏央斗は1番ティースタートの第2日も同じくノーボギーの2アンダーパーでプレー。通算4アンダーパーで3人並走のトップに立った。
昨日からショットが安定。ほとんどのホールをパーオンし、続くパッティングもいい感触が続いている。そして、迎えた今日の3番ホール。519ヤードのパー5で残り250ヤードの第2打を3番ウッドでグリーンを捉え、約4メートルのイーグルパットをきっちり沈めた。このホールのイーグルは、ここまでこれが唯一。「その流れで、次のパー3も奥からバーディを獲れたので、もっと伸ばせるのかな、と思ったんですけど……」。そこからバーディ逃しのパーが続いたあと、最終9番パー4で今回初のボギーを喫してしまう。
「9番はティーショットを左に曲げて、それでも第3打でピンまで3メートルほどにつけたんですが……。パーパットがカップに寸止めされてしまいました」と悔しがる。
それでも初の日本ジュニアでトップタイ。明日は優勝を争う、今大会初の18ホールになる。「こんなふうに1位タイにいられるのがうれしいです」。
田子は昨年、地区ジュニアで失敗し、本選手権出場がかなわなかった。そのことが悔しくて、相当に落ち込んだのだろう。見かねた祖父が著名なプロコーチの永井延宏氏のレッスンを見つけ、教えてくれたという。「永井さんのお陰でショットが安定して、ここまで来られたので、永井さんの期待に応えたいと思っています」と語る。
今年5月に開催された世界大会の予選にあたるジュニア競技会で、やはり1打を争う優勝争いを経験。逆転で制している。「ひりひりするような優勝争いが面白かったです」と、そのときのことを笑顔で振り返る。
明日。日本一のタイトル争いに向けては、「ショットの調子はいいので、油断しないでトップを狙っていきたいです」ときっぱり。強気の自信が伝わる答えだった。
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