Championship Reports競技報告

道上嵩琉がプレーオフ1ホール目で劇的バーディ決着で日本ジュニア初戴冠

報告:M.Ideshima 写真:K.Kinoshita

「まさか勝てるとは思っていませんでした」。

道上嵩琉(滝川第二高校1年)が優勝後に発した言葉だ。

最終ラウンドの朝は凄まじい緊張に襲われていた道上。それもそのはずでこれまで日本タイトルを狙える位置で戦えたことがない。本部門初出場となった今年はゴルフの内容的にも成績的にも振るわずで、日本ジュニアはそれまでの悪い流れを払拭するのに絶好の場所だと考えていた。

「いつもは優勝争いをすると緊張して自分のゴルフができないんですが、今日は自分のプレーに集中して、自分の中の最高のゴルフができたと思います。トップとは1打差でスタートしましたが、あまり離されたくないと思っていたので、勝つと言うよりはスコアで4つ以上伸ばすつもりでプレーしていました」。

2日目のプレー後に優勝を狙うためには相手に隙を見せないこと。ボギーを先に叩かないことを意識したいと話していた道上。言葉通りにスタートホールでバーディを奪うと、5番ホールでこの日唯一のボギーを叩くものの、終始攻めの姿勢を崩さなかった。最終的には勝負の行方は外岩戸晟士とのプレーオフまでもつれたが、攻めの姿勢は萎えることなく、むしろ凄みを増す形で劇的なバーディパットで勝負を決した。

1番(パー4)で行われたプレーオフ1ホール目。道上がフェアウェイをキープしたのに対して、外岩戸は左のラフ。この時点では圧倒的有利だったが、道上のセカンドショットはグリーンを捉えるものの残り15メートルほどの難しいパットが残った。対して外岩戸は約3メートルのチャンスにつける。

「入った瞬間は人生で一番気持ちよかったです。先に入れないと決められると思っていたので、入れる気持ちで打ちました。普段なら、というか狙っても絶対に入らないパットだったと思います」。

誰しも成長の過程で大きな壁に当たるのは当然のことだが、道上も良いゴルフをしながらもなかなか結果を残すことができなかった。今回は目標とするプロになるための壁を一つクリアしたと言っていいだろう。勝つために何が必要なのか。体で感じた経験を糧にさらなる進化を遂げてもらいたい。

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