Championship Reports競技報告

10番スタートから3位入賞の竹田妃菜は得意のアプローチとパターで大追撃

競技報告:Y.Koseki 写真:Y.Kawatani

競技が進むにつれ、「過去に前例は?」と話題に上り始めたのが、別名「裏街道」と呼ばれる10番、インスタートからの逆転優勝。今回、その“離れ業”をやってのけそうになったのが10番ティーからの1組目でプレーする竹田妃菜(王寺北義務教育学校3年)だった。

といっても、2日間合計18ホール競技後の最終ラウンドで、竹田とトップとの差はわずかに5打。届かない差ではない。「私、インよりもアウトが好きで、アウトはスコアを伸ばせるので、とりあえず最初は粘って守るゴルフをしようと思っていました。そうしたら、インでバーディが 2つ獲れて(2バーディ・1ボギー)良い流れになったのかなと思います」

そして、好きなアウトに入るや、1番、2番で連続バーディ。次の3番をパーとしたあと、4番でこの日5個目のバーディ。スタートから13ホールでスコアを4つ伸ばした。

「いきなりバーディを獲れたので、アウトは全部バーディを狙いにいって、それでこういうゴルフになりました」を竹田は満足そう。

実は、この段階で竹田は先行していた本村紅音(宝塚市立宝塚中学3年)と通算4アンダーパーでトップに並んでいた。その後、竹田は最終9番のバーディで、通算5アンダーパーでフィニッシュ。結果、3位となった。

一方、竹田が「紅音ちゃんは、小学生のときから一緒に優勝争いをしてきた友だち」と明かす本村は、ハーフターン後の11番、12番でバーディを奪うなどで、結局通算6アンダーパー。優勝した岩永梨花(尼崎市立塚口中学2年)と1打差の2位となった。

終盤の見事な追撃に、竹田は「大会前から優勝したい優勝したいってずっと思っていたんです。そしたら1日は、めっちゃ力んで2オーバーになってしまったので、2日目は自分の得意なアプローチとパターでスコアを伸ばそうと思ったら、通算イーブンパーまで戻せたので、最後のラウンドはもう伸ばすだけだと思ってやりました」と満足そう。

彼女はまだまだ発展途上。いま平均220ヤード程度にとどまるドライバーの飛距離アップに、全力で取り組んでいる最中。その努力が実れば、あとは得意のアプローチ、パターで確実にスコアメイクができる。

そのためにも、竹田は来年、地元・関西の高校に進学するという。今回も関西の選手が3位までを独占したように、「いま、関西の(女子ジュニアの)レベルは高いので」(竹田)、関西の高校で強いチームメイトたちと切磋琢磨しながら、優勝争いをしたいというのだ。果たして来年、竹田はどんなゴルファーになって帰ってくるのだろう。

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