Championship Reports競技報告

2つの幸運を好スコアに結びつけた湯原光が3位から逆転を狙う

4位タイながら首位と6ストロークの差をつけられてムービングデーのプレーをスタートした湯原光(東北福祉大学4年)は、いきなりピンチを迎えた。

ジュニア時代から多くの競技に出場してきた湯原に緊張はなかったと思われるが、この日の最初のティーショットは大きく右に曲がりOB方向へ。湯原もそれを覚悟したが、2打地点に到着して目に入ったのは、OB杭のギリギリ内側にある球だった。「ギリギリ内側のセーフゾーンに残っていてくれて、ちょっとツキがあるなと」このホールをパーでしのいだ湯原は、2番で4メートルのバーディを決めて波に乗る。3番では6番アイアンのセカンドショットがピンを刺し、4番も126ヤードの2打目をピッチングウェッジで1メートルにつけて3連続バーディを奪取。その後も7番で4.5メートル、9番は5メートルと難しい距離のバーディパットを決めきって、前半を5バーディで終えた。

「前半は出来すぎというゴルフでした」という湯原。後半は「ボギーを打ちたくないという気持ちもあった」守りの気持ちが悪い方に出てしまったのか、10番で再びピンチが訪れる。このホールもティーショットをミス。2打目でグリーンは狙えたものの、このショットがグリーンをオーバー。アプローチも寄せきれずに気持ちとは裏腹にボギーとなるかもしれない状況に追い込まれた。しかし、3メートルのパーパットをねじ込み、必死のパーセーブでピンチを脱すると「このホールでセカンドショットがグリーン方向に打てたのもラッキーでした」と2つ目の幸運に安定したプレーを取り戻して、その後はパーを積み重ねる。安定したプレーを続ける湯原だが、一組前でプレーする同窓生の古瀬浩一朗が前半で4つ、12番でバーディ、15番(パー4)でイーグルと会心のプレーをしているのを目の当たりにし、これまでと一転して攻めの姿勢に転じさせる。それが15番でウェッジのショットをピンにつけるショット、17番では8番アイアンでの2打目を1メートルにつけるショットにつなげて、2バーディに繋がった。

湯原はこの日、7バーディを奪い通算13アンダーパーでフィニッシュ。首位との差を6打から3ストロークに詰めて逆転優勝も狙える位置につけた。ジュニア時代から中部地区で活躍していた湯原。中部地区強化指定選手にも選考され、日本タイトルの獲得も期待されているが、なかなか手が届かず、大学生活も最後の年を迎えた。「実力で言えば、上位2人の方が上なので……」と謙遜するが、「気持ちで負けないようにチャレンジャーの気持ちでいきたいと思います」と、静かに闘志を燃やす。

明日の勝負ところは「パッティングを決めきれるかという点と、ティーショットの正確性。あとは流れですね」と話す湯原。ムービングデーで2つの幸運を好スコアに結びつけたように、明日も実力で幸運を手繰り寄せ、勝利の女神の後ろ髪をしっかりと掴み初タイトルを手中に収めることが出来るか。

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