Championship Reports競技報告
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2025年度(第32回)日本女子シニアゴルフ選手権が10月30日、31日の2日間の日程で、岐阜関カントリー倶楽部・東コース(6,068ヤード・パー73)を舞台に125名の選手が出場して開催される。競技は2日間36ホール・ストロークプレーで行われ、今年の50歳以上の女子アマチュアゴルファー日本一が決まる。
香川県の満濃ヒルズカントリークラブで行われた昨年大会は山本純子が2日間通算6オーバーパーで見事初優勝を手にした。山本は2015年の日本女子ミッドアマチュアゴルフ選手権に次ぐ2つ目の日本タイトル戴冠となった。
連覇を狙う今年の意気込みを聞くと「欲しがらずに謙虚に」とのこと。
「グリーンはかなり仕上がっていますね。速いだけならまだいいんですけど硬いので。そっちの方が大変かなと思っています」。また、距離がしっかりある印象を抱いているようで、表示以上に長く感じるとも言う。山本自身が感じている、いつくかあるティーショットが打ちにくいホールでしっかりフェアウェイをキープすることも連覇には欠かせない要素になりそうだ。

なお、昨年大会2位タイで2022年大会以来2度目の戴冠を狙う近賀博子や本選手権を8度制しているレジェンド三木逸子らも練習ラウンドを行い、あまりのグリーンの仕上がりの良さに良くも悪くも戸惑い気味だ。この日のスティンプメーターは12.8ヤード。今の時期はどれだけでも速くできるとグリーンキーパー。明日からはさらに速くなる可能性もあるだけに選手らは苦しめられそうだ。
そもそも日頃の管理の積み重ねが成せるスピードであって、この時期だからと言ってどこのコースでも速くできるわけではない。岐阜関カントリー倶楽部は開場が1964(昭和39)年の中部エリアを代表するゴルフ場。今回使用する東コースは名匠・上田治氏が手がけており、戦略性の高い18ホールが丘陵地にダイナミックにレイアウトされている。さかのぼること1967年に日本プロゴルフシニア選手権(優勝:戸田藤一郎)が開催されたのを皮切りに、1973年に日本プロゴルフ選手権(優勝:青木功)、1990年に日本女子オープンゴルフ選手権(優勝:森口祐子)、2017年には日本オープンゴルフ選手権(優勝:池田勇太)など、多くのトーナメントを開催し数々のドラマを生み出してきた。
本当の実力者しか勝つことができない。そう言われる岐阜関カントリー倶楽部・東コースを相手に、果たして誰が頂点に立つのか。明日からの熱戦に期待したい。

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