Championship Reports競技報告
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本選手権初出場の高橋雅也(嵐山CC)が、各選手が難しいホールロケーションに悩まされスコアメイクに苦しむ中、1アンダーパー71でまわり、通算1アンダーパーで単独首位に躍り出た。
この日は10番ホールからスタートし、12番でボギー、さらに「前半のパー5でバーディチャンスを2つ外し、今日も耐える一日か」と苦しい展開だった。しかし、18番でウェッジの第2打をピンにピタリとつけ、バーディを獲るとターンしてからも1、2番と3連続バーディを奪い「いい感じ」になってきた。しかし、この日はそのまま勢いに乗れず、そう簡単にはいかなかった。4番ホールで第2打を左に引っかけて,ボギー。さらに7番ホールでもボギーを打ち、再びイーブンパーに戻り「流れが悪いな」と感じた。それでも「今日はホールロケーションも難しいので、仮に今日がダメでも,明日取り返そう」と気を取り直した。それにこの難しいグリーンなら「回りも苦しんでいるだろう。自分だけじゃない」と奮起した。すると、最終の9番ホールでバーディを獲ることができて、1アンダーパーでホールアウト。「まぁ、よしとしよう。波風立てずに今日もできた」というラウンドだった。
プレーを離れれば、やはり水上晃男や他の選手の成績は気になる。だが、いったん自分がプレーに入ってしまえば、ゴルフに集中できている。「やはり対コース、人じゃなくてコースと向き合わないといけない。ボギーを打ったら忘れて次のティーショットに引きずらないように」とセルフコントロールがうまくいったという。
いよいよ、明日は最終ラウンド。優勝は「みんな狙ってくるでしょうから、その中で自分も争えたらいい」と、平常心に近い。すでに日本タイトルホルダーの一人として活躍を続ける髙橋。明日も「人ではなくコースと戦う」という考え方で本選手権初優勝に向かう。
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