Championship Reports競技報告
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「後半は考え過ぎました」と後悔の念を抱きながらもトータル的には上々のスタートを切ったと言える西下裕美。
この日は3バーディ・5ボギーの2オーバーパーの75という内容。西下が言う通り、前半の9ホールは2バーディ・1ボギーで折り返した。しかし、後半は10番ホールで幸先よくバーディを奪ったものの、その後は4つのボギーを重ねてしまった。
「本当に疲れました。特に後半は。アウトコースは上手くプレーできていたと思いますが、インコースはグリーンが全体的に傾斜しているホールがいくつかあって、乗る場所によっては大きくその傾斜に流されてしまうので、それを警戒してライン出しをすると今度は距離感が合わなくなってしまって。入れちゃいけないバンカーに入れたりで、苦しかったですね」。
これだけグリーンが硬く、そして速くなると中途半端な距離のショットの難度が上がる。大きめの番手で打つとグリーンに止めることができず、小さ目の番手を持つと力みが生じる。だからこそライン出しなどのコントロールショットが必要になる。
基本的には手前から攻めるのはセオリーだが、西下が言うようにあまりにグリーンが速いと、どこからアプローチをするかも常に頭に入れながら攻める必要がある。「本当に疲れました」の真意は体力的なことよりも、頭の中で汗をかくような感覚なのだろう。
とは言え、首位とは1打差の好位置で明日の最終ラウンドを迎える。西下は2021年大会で4位、2022年5位、2023年大会5位タイ、そして昨年は2位タイと徐々にタイトルに近づいているものの、言い換えれば惜しいところで手が届いていない。
悲願の戴冠に向けて、残すは18ホールだ。

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