Championship Reports競技報告
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1打、届かなかった。水上晃男は、本選手権初の4連覇を目指したが、高橋雅也に一歩及ばなかった。チャンスはあった。後半10、12番とバーディを奪い、その時点で通算イーブンパーとして単独首位に立った。しかし、続く13番でボギー、髙橋に並ばれる。さらに14番から4ホールで高橋が3バーディを奪い、2打差をつけられて最終ホールを迎えた。水上が最後にバーディを獲って、1打差に詰め寄るもそこまでだった。
「髙橋選手はうまかった。すべてが。今日2アンダーパーで回って負けたら仕方ない。完敗でした。レベルが違う」と高橋の強さに脱帽する。髙橋が前半でスコアを落とし「普通の選手だったら、あのままズルズルいってもおかしくないが、後半バーディを獲り返してくるのは、すごい」と一目を置く。1打差で4連覇の夢は潰えたが、これで終わったわけではない。髙橋との優勝争いは「楽しかった」という。「ちょっとは脅かす存在にならないと。走られたら,面白くないでしょ。彼にちょっとやばいなと思わせないと」とライバル視する。一方、その髙橋は「水上さんと回るとショットが良くなる。テンポがいいし、マネジメントも参考になる。超えたい存在だけど」尊敬の選手でもあるのだ。お互いに尊敬しあい、いいライバル関係にある。
今後もしばらくは、シニアではこの2人の戦いが続くであろう。水上が「今年のルーキーは豊作。高橋選手や井関選手、ほかにもうまい選手がいっぱいいる」とうかうかはしていられない。まだまだ老いるわけにはいかない。

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