Championship Reports競技報告
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2025年度(第31回)日本ミッドシニアゴルフ選手権が11月6日、岡山県岡山市の後楽ゴルフ倶楽部(6,427ヤード・パー72)で、126名の選手が出場して開幕する。競技は2日間36ホール・ストロークプレーで行われ、65歳以上のアマチュアゴルファー日本一の座を競う。
開催コースの後楽ゴルフ倶楽部は、岡山県の恵まれた自然を最大限に反映し、戦略性の高いコースとして1992年に開場。設計、監修を行った小野道雄氏によれば、本来の地形や自然の樹木を活かしつつ、大らかな景観を保つことを念頭に置いたと言う。フェアウェイは一見するとフラットだが、微妙な傾斜が数多くあるだけにセカンドショットの難易度は高くなる。しかも、グリーンが大きいので、ホールロケーションによっては20~30メートルの距離のパッティングが残ることも珍しくない。たとえパーオンに成功しても、大きなアンジュレーションがラインを読みづらくしており、短い距離でも相当な神経を使うことになりそうだ。
過去には岡山県のアマチュア大会を開催した同コースだが、全国規模の大会は今回が初めてとなる。練習ラウンドではさすがのベテランゴルファーも「難しい」と口をそろえていたが、どのように克服するかに注目が集まる。

その中で今大会の注目となるのは、ディフェンディングチャンピオンの宇津宗三(水戸グリーンCC)だ。自身初の大会連覇も期待されるが、「グリーンが難しいですね。自分のイメージとは違う転がりになるので、試合では苦労しそうです」と、アンジュレーションの大きなグリーンに頭を悩ませていた。ただ、今大会初出場となる原辰徳(相模原GC)と同組でのスタート(8時20分、1番ホール)について話を振ると、「原さんは親しみがありますし、一緒にラウンドすることは非常に楽しみです」と笑顔を見せた。昨年は降雨によるコースコンディション悪化のため、第2ラウンドが中止となったが、今年は36ホールを戦っての優勝を目指す。
また、昨年は大会連覇を期待されながらも、宇津に破れて2位に終わった冨田久三(静ヒルズCC)は、昨年12月に左足を骨折した影響で飛距離が落ちたという。「グリーンも大変ですが、私の場合は乗せるまでがひと苦労です」と、ショットへの不安を隠せない。第1ラウンドで良い順位につけられたなら、当然のように優勝を狙いにいくつもりだ。

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