Championship Reports競技報告
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首位とは2打差で迎えた最終ラウンド。平田悦子に不思議と気負いはなかった。
先週の日本女子シニアゴルフ選手権で41位タイに終わったが「はっ」とさせられたことがある。舞台となった岐阜関カントリー倶楽部・東コースがツアートーナメント級にグリーンが仕上げられており、「シニアのセッティングじゃない」と正直こぼしたい気持ちだったが、それでも今の自分の技術では通用しないことを改めて思い出させてくれた。
「私の場合、普通にスウィングするとドローなんです。飛距離は欲しいのでドローがいいと思ってやってきた部分はあるんですけど、やっぱりああいうセッティングになるとグリーンに止めることができない。それで急遽、先週の試合が終わってからフェードの練習をして、それでこの試合に臨んだんです」。
2日目のこの日は、風も相まって前日にも増してグリーンがさらに速くなっていた。
「全く優勝なんてできるようなゴルフじゃなかったですが、結果的にこうやって勝てたってことはフェードの練習をした甲斐があります。上手くハマってくれた感じですね」。
平田はこれまで日本タイトルに手が届きそうなところで悔しい思いを何度もしてきた。自身の公式戦の最高位は関東女子ミッドアマチュアゴルフ選手権での優勝。本選手権も昨年は3位タイと苦汁をなめているだけに今年に賭ける思いは強かった。
昨年の優勝者の三木逸子は平田が最も尊敬するゴルファーの一人。昨年の3位は悔しい反面、納得できる部分もあった。そして今年は自身がチャンピオンになったわけだが、レジェンド三木の背中を追うにはまだまだ鍛錬が必要だと言う。
「連覇なんて大きなことは言えませんが来年もまたここに戻ってこられるように精進したいと思います」。
今回の勝ちを引き寄せてくれたフェードにさらに磨きをかけて、来年はさらに強い姿を見せてくれるだろう。

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