Championship Reports競技報告
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1960年12月31日以前に誕生の男子アマチュアプレーヤーという参加資格がある本大会。1959年12月8日生まれの八丁禎二は、出場選手の中では若手の部類に入る。とはいえ、65歳の体には多少きついスケジュールかもしれない。
「先週の日本シニアゴルフ選手権に出場したんですが、練習ラウンドも含めて4日間歩きのラウンドをこなし、今週も練習日からラウンドしているので、さすがにゆっくり休みたいですね」。日本シニアゴルフ選手権では32位タイに入ったが、その分疲労も蓄積したという。それでも、今大会に向けてプラス要素はあった。
「日本シニアゴルフ選手権よりもグリーンのスピードが多少遅く感じたんです。ちょうど自分のタッチと転がる距離が合っていたので、パッティングをスムーズに打てました」。今大会に出場した選手に話を聞くと、高速に感じたという声も少なくなかったが、八丁にとっては丁度いいスピードだったようだ。
この日は10番スタートだったが、17番ホールまでパーを重ねた八丁。ところが、18番(パー5)でダブルボギーを叩く。それでも落ち込むことなく、2番(パー4)でバーディを奪って見せたのも、パッティングの調子がいいという拠り所があったからだ。最終的に1バーディ・1ダブルボギーの73でホールアウトしたが、終わってみれば首位タイと好位置につけた。
「年齢のことを考えれば、今のうちに勝っておきたいとは思いますが、明日も今日と同じゴルフができるかどうか分からないですから」。とはいえ、今年は九州シニアゴルフ選手権と九州ミッドシニアゴルフ選手権の2冠に輝いている八丁。同一年でのダブル優勝は史上初の快挙だ。勢いに乗っていることを考えれば、混戦を抜け出すことも十分考えられる。
「明日のことを考えて、まずは体をゆっくり休めます」と、この日は練習することなく、休養にあてたいという八丁。ある意味、体を休めることも勝つための対策ともいえるが、それが吉と出ることに賭けたいところだ。
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