Championship Reports競技報告
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第1ラウンド、全32組中28組がホールアウトした状況で、いきなり首位タイとなる73でホールアウトしてきたのが城本成男(グランベール京都GC)だ。本大会は速報がないため、順位はホールアウトするまで分からないが、実は終盤まで単独首位に立っていた。この日の城本は、ボギーが先行するもすぐにバーディを奪うゴルフを展開。16番ホールを終えてパープレーだったが、17番(パー)3で3パットのボギーを叩き、単独首位のチャンスを逃した。
「今日は2バーディ・3ボギーでしたが、3つのボギーはすべて3パットでした」と振り返る。前日の練習ラウンドを終えたときには、コースの難易度と自分のコンディションを照らし合わせ、「本選はパープレーで回れないだろうか」と考えていた。予定より1打多かっただけに、納得のいかないゴルフだったのかと思いきや、真っ向から否定する。
「ホールロケーションがかなり厳しいところでしたからね。3パットは下りのラインを残していたから仕方がないですし、上出来ですよ」と、満足げな表情を浮かべた。実際、グリーン上で苦しんでいた選手が多かっただけに、3パット3回で1オーバーパーならば、それ以外のホールではしっかりボールをカップに沈めていたことになる。
2025年度関西ミッドシニアゴルフ選手権決勝競技では5位タイの成績を残して本大会の出場資格を獲得している城本。65歳の彼にとってはどちらも初出場となる。もちろん、優勝を目指したいところだが、1打差に7人がひしめく状況は甘くないという。
「ホールロケーションにもよりますが、今日と同じような位置なら、トップと4打差、5打差の選手でも十分チャンスがあると思います」。首位と5打差となれば、19位タイまでの24人にまでチャンスは広がるが、それぐらいの警戒心がなければ優勝争いに最後まで残ることはできないかもしれない。
20年近く前には、社会人ゴルフの全国大会で優勝経験があるという城本。今回勝てば、それ以来の全国制覇となるが、巡ってきたチャンスを逃すつもりはない。
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