Championship Reports競技報告
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首位グループに1打差の4位タイでスタートした佐々木清士。2バーディ・4ボギーの74とスコアを伸ばせず、通算4オーバーパーの2位に終わった。順位が確定した後の第一声は「悔しいです」。それもそのはず、本選手権には今年で3回目の出場となるが、一昨年が3位タイ、昨年が4位タイと安定した成績を残しており、今年は本気で優勝を狙っていた。しかも、第1ラウンドの7番(パー3)では、ホールインワンを達成している、ピンまで133ヤードの距離を9番アイアンで放ってのものだったが、その流れを最終ラウンドに引き寄せることができれば、逆転優勝も十分可能だった。聞けば、試合でのエースは初めてだったが、プライベートも含めると9回目だったというから驚きだ。それだけショット力が高い証明だといえる。
そんな佐々木が「今年こそ」の思いで臨んだ最終ラウンド、結局、苦しめられたのはグリーン上だった。アンジュレーションの大きな形状に11フィートの高速グリーン。スコアを伸ばすためにバーディを狙いにいって、少しでも強めにヒットすると、カップを大きくオーバーすることも珍しくない。チャンスのはずが3パットのボギーとなれば、心も折れる。しかし、攻めなければ首位を逆転することは難しいのも事実。慎重さと強気の狭間に立ちながら18ホールを回った結果が74というスコアだった。

結局、優勝した城本成男とは4打差だったが、仕方がないと振り返る。「自分にとっての74は一杯一杯のゴルフです。グリーン上でとにかく疲れました」。言い訳をすることもなく、自分の負けを潔く認めた佐々木。優勝できなかったとはいえ、今年もトップ5にしっかり入ることができた。来年こそリベンジしたいところだが、「飛距離が落ちてきているので、そこをしっかりと見直してみます」と、もう一度基本に立ち戻り、ゴルフ力を今まで以上に上げていくつもりだ。

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