Championship Reports競技報告
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3位タイに入った江村博次と八丁禎二。年齢は江村が3歳上だが、ともに九州出身であり、以前から顔見知りの仲である。第1ラウンドを1オーバーパーの首位タイで終えた八丁に対し、江村は6オーバーパーの19位タイと出遅れたが、第2ラウンドを終えてみると、ともに通算5オーバーパーの3位タイでフィニッシュした。
「今日はパッティングが本当に入ってくれました。ラインをしっかりとイメージしながら、タッチを合わせることだけ考えたのがよかったです」と江村。2バーディ・1ボギーの71で回り、この日のベストスコアタイをマーク。スコアを1打縮めたことで、一気に順位を上げた。
「前週に日本シニアゴルフ選手権に出場しましたが、さすがに年齢がひと回り以上違う選手と戦うのは辛くなってきましたね。個人的には、本大会で上位に入ることが年間を通しての目標です」。同じ岡山県のJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部で開催された2021年大会でも3位に入っており、今回はそれ以上の成績である優勝を狙ったが、残念ながら目標を達成することはできなかった。それでも、来年大会の出場権を得るトップテンでフィニッシュしたことには満足しており、悲願達成を狙う。

一方、絶好の順位からスタートしながら3位タイに終わり、肩を落としたのが八丁だ。「内心では優勝を狙っていたんですけどね」と、本音を漏らすが、15番(パー5)では第2打を池に入れながらもパーセーブで凌ぐなど、17番までは粘りのゴルフを展開していた。ところが、最終18番(パー5)でまさかのダブルボギーを叩き、2位から3位タイに順位を落としてしまった。
「自分にとって18番は鬼門なんですよ。第1ラウンドもOBを打ってダブルボギーでしたし、今日も池に入れたことでダブルボギーとしてしまいました」。八丁のスコアは通算5オーバーパーだが、そのうちの4オーバーパーを18番で叩いたことになる。それでも、昨年は九州ミッドシニアゴルフ選手権で上位に入れなかったことで、本選手権には出場できなかった八丁。それがいきなりの3位タイフィニッシュという結果を残したことを考えると、大きな成長といっていい。競技ゴルフは59歳から始めたという遅咲きだが、約7年で全国レベルに達した。江村同様、「来年こそは優勝したいです」と、早くも2026年大会に目を向けていた。
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