Championship Reports競技報告
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第29回日本女子ミッドアマチュアゴルフ選手権の第1ラウンドは、第1ラウンドから大混戦。イーブンパーで首位の中谷玲(カレドニアンGC)を追う2位タイの2オーバーパーに、2023年の日本女子ミッドアマチュアチャンピオンで、2年ぶりの本選手権奪還を狙う伊藤綾(六甲国際GC)、ディフェンディングチャンピオンの長田紫野香(中仙道GC)に1打及ばず惜しくも2位となった今年の中部女子ミッドアマチャンピオンの清水友莉那(中部日本パブリック)、昨年大会は自分の思うようなゴルフができず悔しい思いをしたという丸山菜々美(長野国際CC)の3名がつけた。
本選手権2勝目を狙う伊藤は、2オーバーパーという結果ながら、ショットも乱れ良かったところがないと反省しきり。自身の中では必死に食らいついたという印象が強かったそう。「どこが良かったというのはないですが、ダブルボギーになりそうなところをボギーでおさえたとかそういうところは良かったと思います」
「良いところがない」そんな満足できなかったこの日のプレーを払拭するような、伊藤自身が満足するプレーができれば、2度目の栄冠が見えてくる。

昨年1打差で敗れた悔しさを晴らしたい。当然清水の中にその気持ちはあるだろうが、今はそれよりも大事なことがあるようだ。一週間前に臨んだ最終プロテスト、残念ながら合格とはならなかったが、だからこそ大好きなゴルフを楽しむこと、そのことをテーマに今週はプレーに臨んでいる。「去年悔しかったので優勝したいという気持ちは強いですが、先週プロテストを受けて切り替えがうまくできているかわからない。なので、ゴルフ自体を楽しむことができればと思います」優勝を狙える位置での最終ラウンドだが清水の気持ちはブレない。まわりのプレーを気にせずゴルフを楽しむこと、それができれば常に自身の目標に掲げる60台でのラウンド、昨年のリベンジが見えてくる。

丸山の本選手権には、忘れられない苦い思い出がある。昨年大会の第1ラウンドの18番(パー5)で14打を叩いてしまった。その後開き直り後半は立て直すも万事休すだった。「去年の14打というトラウマがあったので今年は絶対に2桁は打たないようにと集中してやっていました」
スコア順での組み合わせとなる最終ラウンドだが、昨年はインスタートの最終組でのラウンド。今年はアウトスタートの最終組となり真逆の結果を見せた。
丸山の持ち味は飛距離、この日もパー5で2オンを見せるなど、飛距離で攻めるプレースタイルを貫いている。過去レイアップを選択して失敗したこともあり、辿り着いたのが現在のプレースタイルだ。「明日も今日と同じくドライバー、アプローチはどんどん攻めていって、パットは守りでいきたいと思います」持ち味の飛距離を武器にミッドの頂点を目指す。
明日は2打差の4人が最終組で同じ組で回る。最後の最後まで目が離せない優勝争いに注目したい。
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