Championship Reports競技報告

1発のOBに泣いた初出場の林建治は2位タイフィニッシュ

あと一歩のところでビッグタイトルを逃した林建治(和倉GC)。前半のハーフでは2番(パー4)、3番(パー5)で連続バーディを奪い、通算2アンダーパーでハーフターン。その時点では単独首位に躍り出たことで、「このままいけば……」という思いも芽生える。しかし、15番(パー4)で落とし穴が待っていた。なんとティーショットをOBゾーンに打ち込んでしまい、このホールをダブルボギーとしてしまったのだ。混戦だっただけに、ここで首位から陥落してしまう。

「今の自分にはスウィングに対するチェックポントがあるんですよ。ほんの少しなのですが、スウェーをしてしまう癖があり、インパクトポイントがずれてしまうんです」。この日の前半は、なるべくスウェーをしないように、打つ前に必ず下半身を安定させていた。その甲斐あって2バーディ・ノーボギーという完ぺきなゴルフを演じた。ところが、魔が差したのか、15番のティーイングエリアに立った途端、スウェーのことは完全に頭から消えていたという。

「ミスショットした後に、“あっ!”と思い出しました」。スウェーのことを意識しながら打ち直した暫定球は完ぺきなショットでフェアウェイをとらえた。それだけに悔やまれる1打だった。林にしてみれば、突然エアポケットに入ったようなものだが、伏線はあった。14番(パー4)で10メートル以上あったバーディパットを沈めていたのだ。距離だけでなく、ライン的にも難しかったので、まさか入るとは思っていなかった。13番(パー3)をボギーとしていただけに、その分を取り返したという気持ちに加え、優勝という文字が脳裏にちらついても不思議ではない。確かなのは、林の心に隙ができたことだった。結局、このミスショットが最後まで響き、1打差の2位タイに甘んじた。

最終18番パー4でも10メートルぐらいの長いバーディパットを沈め、意地を見せた林。パーで終われば4位で終わっただけに、意味のある1打だった。優勝できなかったことは悔しいが、数年前、両膝に人工関節を入れたことでクラブを握れない時期が1年以上あったという。それだけに、普通にラウンドができ、通常では味わえない緊張感の中で戦えたことは大きな収穫だった。

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