Championship Reports競技報告
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復活の足音が聞こえる。第1ラウンドを首位タイで終えた中田美枝は心の底から喜びを表した。「シニアで初めて、アンダーパーのスコア。本当にうれしい」。気がつけば16年である。2010年から頸椎ヘルニアに悩まされ続けた。
「だまし、だましの状態でゴルフを続けてきたけど、左手がしびれ、クラブを振れなくなった。2年前の3月、手術を受けることになった。もっと早く手術をしていれば、チタンを埋め込むことがなかったけど……」という。
入念にリハビリを行い、復帰を目指した。それでも、回復までにはさまざまな苦労がある。クラブ選びもそのひとつ。「去年の秋からクラブを振れるようになった。今年4月の試合復帰を目指してきたけど、飛距離がガクンと落ちていて……。1番ウッドで160から170ヤードぐらいです。もともと、それほど飛距離が出るタイプではなかったけど、他の選手の50ヤードうしろからセカンドショットを打たなければならない。つらかった」と本音を漏らす。
それが今回は一変。「今回は40ヤード、飛距離が伸びたと思う。練習日、グリップを替えたらすごくよくなった。長崎での試合が30パーセントぐらい。それが80パーセントにはなったと思います」と説明した。

10番ホールスタートの11番。残り130ヤードの第2打を7番アイアンで6メートルにつけた。ジャストタッチでこの日、最初のバーディを奪取。「前回は30センチのパッティングを外すこともあった。まだ、完ぺきとはいえないけど、試行錯誤をしながら良いプレーの回数が増えている」と話す。
続けて、「シードを落とす前、私はショートゲームとパッティングでツアーを戦ってきました。プロらしくパーオンをして、バーディを獲る。集中して、とても楽しいラウンドでした」と言葉が弾んだ。
さらに、病気でつらかった期間、周囲の人からたくさんの激励を受け、自身でもスウィング理論など、いろいろなことを学習した。クラブは振れなくてもできることはある。
「すごくタメになることばかりです。座学で覚えたことも財産になりました」と、時は金なりを実践。生涯スポーツのゴルフである。しみじみと、「私、ゴルフが好きです」と胸を張った。
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