Championship Reports競技報告

ナショナルチームメンバーの後藤あい、廣吉優梨菜、岩永杏奈。“割り切り”で64をマークした後藤が抜け出す

競技報告:M.Ideshima 写真:Y.Watanabe

8バーディ・ノーボギーの8アンダーパー。圧巻のゴルフを展開した後藤あい(松蔭高校3年)が単独首位の好スタートを切った。今年の舞台となる久邇カントリークラブのグリーンは高麗芝。特有の癖があるため後藤自身「パッティングに関しては運だと捉えています」と入っても入らなくても気にしないことを心に決めて挑んでいる。実際、第1ラウンドはアンダーで回れればいいという気持ちでプレーしていたそう。「自分が思ったところに打っても入らないことがあるので、そこはもう運だと割り切っています。だから今日は運が良かったんだと思います」

運任せのパッティングはさておき、ゴルフの状態は悪くない。その要因になっているのがドライバーショットだ。今週は距離的にティーショットで刻むホールも多く、ドライバーを持たない場面もあるが、それでも強みであるドライバーショットに自信を持てていることが後藤のゴルフの状態を底上げしていることは間違いない。
「前は曲がるからもっと真っ直ぐ打たなければと思っていたんですが、レギュラーツアーに出させてもらってプロの方々からアドバイスをもらったりする中で、飛ぶんだから曲がってもしょうがないんじゃないと言われることが多くて。それで今は真っ直ぐいくものだと思っていなくて、曲がるものだと割り切っています。曲がったらしょうがないというポジティブに考えられているのが大きいです」
真っ直ぐに打とうとしていたことが自分を追い込み、それが曲がる原因になっていたことに気づいたと後藤。まだ、曲げてしまったときもそこからリカバリーの技術や考え方も成長できている部分だと話している。攻めるところ、守るところのメリハリをつけられるようになったことが後藤に余裕という名の余白を与えているのかもしれない。

昨年2位の雪辱を晴らすには最高のスタートを切った後藤。明日以降も割り切り精神でポジティブにコースと対峙するつもりだ。

そんな後藤のスコアを見て当然とばかりに納得するのは5アンダーパーの5位タイにつけた同じナショナルチームの岩永杏奈(大阪桐蔭高校3年)だ。途中4連続バーディもあったが、伸ばしきれなかったのはパッティングを決めきれなかったから。
「ショットもパットもそこまで悪くないんですが、高麗芝に慣れきれていない部分がまだあるのでバーディパットはそこまで入っていないです」
後藤と同じようにパッティングに関しては運もあると言う。だからこそいかに短いアイアンで打てるホールでピンにつけられるかが大事だと岩永。明日に向けては、今日合わせきれなかった中途半端な距離のショットを調整したいとのことだ。


また、同じくナショナルチームの廣吉優梨菜(福岡第一高校2年)も首位の後藤と2打差の4位につけている。「今日は獲れるところでしっかり獲れたのは良かったと思います。もったいないボギーはありましたが、全体的には良かったかなと」

後藤、岩永は今年が最後の日本ジュニアゴルフ選手権競技になるだけに、勝ちたい気持ちはもちろんある。最終ラウンドに優勝争いを演じるためにも明日の2日目のプレーが重要になる。

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